先日お伺いした東京中野の旅屋さんで、
店主のはなさんのお使いになられている「ジブン手帳」に魅せられて、
早速購入してみました。
photo:01



この「ジブン手帳」は、博報堂勤務のCMプランナー佐久間英彰さんが、自らデザインし、制作した手帳です。
どんな手帳かひと言で表すなら、
「濃い」手帳です。

photo:02



メインのスケジュール帳と、「LIFE」という特別な事情がなければ一生使うノート、「IDEA」という方眼ノートの3冊が、
半透明のビニールカバーに挟み込まれています。

このカバーも技ありです。

表紙は下から約3分の2がポケットになっていて、ペンを指すこともできます。この形、なかなか見かけませんが、非常に便利です。

photo:03



裏表紙のポケットは縦型で、
下敷きにもなるゴム付きのスケールが挟まれていて、
ノートをゴムで閉じることができます。
そして、表裏両方のポケットに入るので、ソフトカバーでありながら、立ったまま書ける硬さを実現できます。

photo:04



このアイディアには度肝を抜かれました。ギュッと凝縮されている気持ちよさです。

そして、カバーの内側はカードホルダーになっているという念の入れようです。

そして、サイズ設定。

モレスキンのラージサイズと同じ
縦21㎝、横13㎝。

これまで、様々なノートを試してきて、
モレスキンのラージサイズをリピートすることになった理由のひとつに、このサイズがあります。

A4の短い1辺とノートの縦サイズが同じこと、
横向きのL版写真がそのままの向きで貼れる横サイズ。
長すぎず、広すぎないサイズ感はまさに黄金比です。

「ジブン手帳」も、この黄金比(約8:5)のサイズです。

余談ですが、
黄金比の長方形について調べてみたところ、
大変面白いサイトを見つけました。

木が枝を伸ばして新しい葉を付ける方向や、
細胞分裂の有様など、
自然界にはこの黄金比がたくさん見られるそうです。

幾何や数列が好きな方は、ぜひ、見てみてください。かなり楽しめます。

黄金比のいろいろ

さて、
肝心の中身のノートについてですが、
あまりにも内容が濃いので、
今回はメインのスケジュール帳について、
次回はLIFEとIDEAについて、
2回に分けてご紹介します。

スケジュール帳を開くと、最初に各ページの解説があります。
どんなページがあって、どんな使い方ができるか、
簡単に説明されています。

ほぼ日手帳で言うところの、おまけページが、
おまけとは言えないほど付いています。

ざっと項目だけ並べてみます。

○2年分カレンダー
○年齢早見表
○年間スケジュール
○2012年の夢
○お金と時間の計画
○お気に入りの言葉
○やりたいことリスト
◉月間プロジェクト
◉ブロック型月間スケジュール
◉バーチカル型週間スケジュール
○鉄道路線図
○時差世界地図
○国際電話表
○個人データ

(◉はメインのスケジュールページ)

メインのスケジュールページ以外で注目したのは、「お気に入りの言葉」と、「やりたいことリスト」です。

「お気に入りの言葉」

誰かが話していて印象に残った言葉や、読んでいる本の中で見つけた好きな言葉など、
モレスキンのノートに走り書きしていますが、
これをこのページにまとめておくと面白いと思いました。

「やりたいことリスト」

友だちが勧めてくれた本、観たいと思っている映画、使ってみたい手帳、お給料が入ったら真っ先に買いたい安眠枕のことなど、
ここに書いておきます。

おもしろいのは、誰が勧めてくれたのかを書く欄があることです。

何を勧められたか覚えていても、誰が勧めてくれたのかは、忘れてしまうことがあります。(私だけかもしれない気もしますが….)

実現できた暁には、勧めてくださった方に報告できて、楽しいだろうなと思います。

さて、

メインのスケジュールページは1週間見開き24時間時間軸のバーチカル。

土日、祝日が色分けされていて、
平日と同じスペースがあります。

photo:07



この色分けのおかげで、開いた瞬間に土日を含めた1週間がパッとイメージできます。

各月の最初にブロック型のマンスリーが付いています。

月間ページ、週間ページどちらにも、左側縦一列にToDoがまとめて書けるのも見やすくて、
その月のタスクを週に落とし込む時は、
ページをずらして見ることができます。

photo:08



特に好きなのは、日の出と日の入りの時刻を時間軸に表していることと、
フルカラーで月ごとのイメージカラーになっていること。
photo:12


これだけで、ずいぶん季節の移り変わりを実感できて、楽しいです。

そして、
朝昼晩、何を食べたか書く欄があること。
1週間、何を誰と食べたか、情報が横1列にまとまっているので、
家族との食事が少なかったとか、野菜不足気味だとか、
反省点が見えてきます。

photo:09



この他にも、お天気、月齢、六曜、その日の気分アイコンなど、
至れり尽くせりの内容です。

糸綴じ製本ですので、パッと気持ちよく開きます。

紙はほぼ日手帳と同じトモエリバーです。
薄くて丈夫ですが、相性の良くないペンがあります。

手持ちのペンで試してみました。
photo:10



裏を見てみますと、
photo:11



HI-TEC-C Coletoと、ワインインクを入れた万年筆が、
ところどころ裏抜けしています。

また、HI-TEC-C Coletoは、インクの乾きに時間がかかるので、
書いてすぐに閉じると、隣のページにインクが付いてしまう場合があります。

また、インクの色や太さによっては、裏から透けてみえる度合いが増して、気になりそうです。

今回試した中で、1番透け具合が少なかったのは、ZEBRA SARASA0.3の茶色でした。

このトモエリバーと上手く付き合えるかどうかが鍵になりそうです。

モレスキンのラージサイズノートをユビキタスキャプチャーに、
トラベラーズノートのレギュラーサイズを旅や読書の記録に、パスポートサイズを買い物リストやメモに使っていますが、
この「ジブン手帳」を仲間に迎えて、ますます面白くなってきました。

次回は「ジブン手帳」のLIFEノートとIDEAノートについて、詳しくご紹介します。