毎年この時期、家族に手帳をプレゼントすることにしています。

若者たちはいろいろな手帳を試していますが、
実家の母は、ほぼ日手帳を楽しみにしています。(何度教えても「ほぼひ手帳」と呼ぶんですけどね)

特に年配の方は、毎年同じ手帳を好む傾向があるようです。

今回私が母に選んだのは、先日ブログでもご紹介したミナ・ペルホネンのmeets。
ざっくりとしたリネンに、相良刺繍の薔薇と蝶々が、
なんとも上品で、素朴なイメージです。

実物が届きましたので、写真を撮ってみました。

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ご覧のように、かなり目の荒いリネンです。しっかりとした生地で丈夫そうです。薔薇と蝶々は立体的で、ふわふわ、もこもことした感触です。

内側も同じ生地でできていて、ポケットもほぼ日手帳仕様です。

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裏にもポケットが付いています。

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ナチュラルな生成りのカバーなので、汚れるのが気になりそうですが、
カバー・オン・カバーは、かなりパツパツになってしまうので、お勧めしません。

ぜひ、独特な手触りを楽しんでいただきたいカバーです。

こんな素敵なデザインを生み出すミナ・ペルホネンの皆川さんが、
以前は魚市場でまぐろをさばいていたとは驚きです。
ご近所の優しいおじちゃんみたいな雰囲気がよくて、
ますますミナ・ペルホネンのファンになってしまいました。

ところで、この相良刺繍、
蘇州、スワトウ、相良、三大刺繍と呼ばれるもののひとつで、
撚糸を使用して、一針ずつ生地の表面で玉結びを作り、
粒の大きさを揃えながら縫い上げるそうです。

こちらは点描画のような感じがします。

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お着物の刺繍に多く見られる他、
奈良時代には仏像の羅髪(らほつ)の部分を表現するために、この相良刺繍の技法を使用したということです。

こんな可愛い刺繍もありました。

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ミナ・ペルホネンのmeets。

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素朴さと上品さを兼ね備えたデザインは、幅広い年代の方にお使いいただけそうです。

まだクリスマスプレゼントが決まっていないあの方に、いかがですか?