私の妻は自殺未遂をしました。

少し前の話になりますが、今となって書けること。

 

大量の薬を服薬して、意識不明。

2日間の深い眠りについたのちに意識朦朧の状態で目覚めました。

 

睡眠薬、抗精神病薬を30−40錠程度飲んだようです。

 

別のブログでも一度書いたのですが、

三浦春馬君が亡くなった時期とも重なります。

世の中的にくらいニュースが多い時期でした。

 

彼女と別に暮らしていた事もあり、彼女のお母さんから夜中に電話がかかってきました。

その時は意識不明の状態で、胃の洗浄をして対応することだけ聞きました。

私は翌日、仕事を休んで彼女に会いに行く段取りをしましたが、コロナ禍の影響もあり、

会いにきたとしても会う事もできない。との話で断念しました。

 

彼女が幸いにも目覚めて、少し期間が立った時に自殺未遂のことを聞きました。

理由は明確でした。

「幸せでない。生きて行く必要性を感じない」

「私が死ぬことによりあなた(私)を一緒に不幸にしたかった」

「覚醒機で頭の中が煩くて耐えられない」

この3点でした。これを聞いた時に私はこんなにも統合失調症の病というのは、

怖いのかと思いました。人を死の世界にも呼び込むこの病の危うさ(リスク)についても理解しました。

 

いつも笑顔のあの彼女がですよ。

いつも笑顔で家族を暖かく見守ってくれていて、子供達を一生懸命育児して、

私のことを陰で支えてくれている大好きな彼女がこんなことを言うなんて本当に信じられませんでした。

この時は一命を取り留めましたが、これが本当に蘇らなかったら。

そうならなかっただけでも不幸中の幸いです。幸と言うより希望をもらいました。

この病。私に何ができるかわかないけれど、これまで一緒に幸せにしてくれた彼女を

もう一度、笑顔にしよう。彼女にとって世界で一番幸せと思えるように頑張ろうと思いました。

 

意識が戻った後に、医者と話をして入院を勧められましたが、

彼女が頑なに断りました。それはおそらく私の仕事のこと、子供の育児のことを

考えて、ここで入院したら彼女自身の存在価値がなくなるのではと彼女の中で思ったからなのかもしれないです。

私も、彼女の母もそんなことは思ってなく、彼女の安静が一番だと思い、少しでも安静にできるので

あれば入院したほうが良いと思っていましたが、結果としてはそのまま彼女の実家に帰ることになりました。

また同じ行動をしてしまう可能性もあることから、お医者さんと薬を飲む約束をして、

その約束を守る事で帰してもらいました。

これが正解だったか、失敗だったかについてはまだ誰もわかりません。

ただ、家に帰った以降も統合失調症の症状は時々現れ彼女を苦しめていることは事実です。

この続きは、また別のブログで書きます。

 

このブログで考えなければならないと思ったのが、

「自殺」を考えなければならないほど彼女を追い込んでいくこの病気の怖さと

それらに対して私たちがどのように対応していかなければならないかと言う事。

人は死んでしまったら、もう戻ることは出来ないです。

今回、彼女は神様から命をもらいました。もう同じ轍は踏みたくないです。

 

神様。もう一つお願いできるなら彼女を元の姿に戻してください。

そして同じ悩みを持っている人も元の姿に戻してください。