おはようございます。
マナーOJTインストラクターのTAKANOです。
さて、先般の記事で高校時代の友人と
食事をしたと書きましたが、
その時の話題です。
「うちの会社の若手が、
ビジネスマナーが
全然できないんだよね~。
外部の人に自分の上司の事を
『○○部長は…』とか言っちゃうし。
電話の出方、名刺の渡し方、
どれ一つまともにできなくて。
『なんで、Aさん(私の友人)は
ちゃんとできるのに、
若手はこんな基本的なことが
できないんだ?』って、
代表が私に言うのだけど。。。
『私は入社した時にきちんと
教育を受けたからです』
って答えたのだけど。」
その通りです。
最後の一言、それにつきます。
彼女は就職氷河期
(それも“超”がつく時代)に
超大手飲料メーカーに入社。
大手企業の研修体系は
素晴らしく整っている会社が多く、
私の前の会社のお客様である
総合商社においても
それはそれは手厚い
研修内容でした。
聞くところによると、
彼女の今の会社では、
インターン、新人、若手に対し
ほとんど研修をしていないと
いうことでした。
それはできなくて当然です。
教育を受けていない事について
できないのは当たり前。
昔なら「上司がやっていることを
見て真似するものだ」という
考え方もありましたよね。
「背中を見て育つ」という時代。
でも、今は背中を見せても
育ちません。
最近の若者の傾向として
理由や背景を聞いて納得しないと
動かないという傾向があると
私自身が登壇している経験から
感じております。
ビジネスマナーについても
同じです。
新人・若手の方向けに
ビジネスマナー研修をやる時、
一つ一つの型や動作に
「なぜ、それをやる必要があるのか」
理由をきちんと説明することで、
必要性が腹落ちし、納得する
様子が見られます。
闇雲に型通りの行動をさせる
だけでは、気持ちが乗らないので、
動作が定着しません。
マナーというのは、
「他を思いやる心」
を表現する方法です。
型の意味や背景を理解し、
納得した上でやらないと
型に気持ちを乗せることが
できません。
気持ちの乗らない型の表現は
通り一編で相手にも
伝わりにくくなります。
「なぜ、できないのか」を
考える時に、
「教えていないからできない」
「やる意味が理解できてない」
ということを認識してください。
我々のような講師から伝える
ことも一つの手段ですが、
ご自身の経験や知識から
伝えてあげることも有効です。
ぜひ、一度伝える機会を
作ってあげて頂ければと
思います。
今日も一段と寒くなりましたね。
ぜひ暖かいものを食べて、
体を温めて下さいね