先日、日本ロシア大使館に、『ゾルゲ』の無事撮影終了の活動報告等の表敬訪問に、中丸シオンさんと伺って参りました。


大使館内の、厳かで重厚な雰囲気に少し緊張してしまいましたが、アファナシエフ大使はとても気さくで優しい方で
『ゾルゲは我々にとって英雄。特別な人。その人のドラマをあなた達が演じて下さりとても嬉しい。日露の芸術的な交流をありがとう』と、我々の撮影時のお話を喜んで聞いて下さり嬉しかったです。




そして大使館内をご案内頂き驚いたのが、館内にある外交官のお子さん達が通う学校の名前が、『リヒャルトゾルゲ』学園!!


学校内に入ってすぐに沢山張り巡らされたゾルゲさんの写真に驚きながら、又ここでもお会い出来ましたね、ととても感慨深く、そして改めてリヒャルトゾルゲは日露の戦いを防ぎ両国の平和の為に尽力された、本当の英雄なのだ知りました。


国旗旗めく大使館内から見えた東京タワーがとても綺麗で印象的でした。


その翌々日 ゾルゲさん、石井花子さん(シオンさんが演じられたゾルゲさんと愛を貫いた方です)や尾崎秀実さんが眠る多磨霊園に、シオンさんとお墓詣りに行って参りました。



撮影が始まる前去年の8月、こちらにご挨拶に来た日の事を思い、そこから起きた様々を思い、本当に色々な事が思い出されてシオンさんとゾルゲさん花子さんの墓前で、感慨深く話しました。


この日の多磨霊園は、曇天で少しモスクワのような雰囲気でした。我々がお墓詣りを終え程なく、都心に戻る頃激しい雨が降り始めました。
雨に当たらずお墓詣りが出来たのも、
最後までゾルゲさんが見守ってくれたのかもしれないな、などと思ってしまいました。
最初のモスクワ渡航の日から、9カ月間ずっと目に見えない何かに守って頂いたと思う様な日々でした。

ゾルゲさん、花子さんにご挨拶させて頂き、一区切りですね。次は、楽しみに放映を待ちたいと思います。

そして、来年2018年は日露交流年。
『ゾルゲ』を筆頭に、多く日本とロシアが
芸術的な交流を深める年となると思われます。
僕も今秋に新たな日露のプロジェクトに参加させて頂く事になりました。一生懸命やらせて頂きます。

最後になりますが、この9カ月間、遡れば3年前より、日露の架け橋となり僕らを導いて下さった木下順介さん、心から感謝しております。
本当にありがとうございました。
木下さんが3年前に『ゾルゲ』のオーディションを受け合格し、道を切り拓いて下さったので
僕達日本人俳優もオーディションが受けられ、後に続けました。
見た事がないような素敵な景色を見れて、色々な国の最高に素敵な人達と時間を共有させて頂きました。
木下さん、本当にありがとうございました!
ИчибанТакара!!