先週末から週明けにかけて、あるカンファレンスの手伝いの為にボストンに訪れていた。その最終日の夜、一人の後輩と現地で再会し、夕食を共にした。
現地でようやく知っている人間と再会してホッとしたのだろうか・・・会って間もなく、彼女から止まる事無く色んな話題が俺の耳元に飛び込んできた。(仕事の事、将来の事・・・)
その姿は、時に目元を潤わせるほど感情的で、彼女の真っ直ぐな熱意に溢れる口調に、俺自身まるで磁石のように自然と引き付けられていたのを今でも鮮明に憶えている。
そんな彼女との歓談を通して、やはり、仕事をする心がけとして最も大切な事は「誠実な熱意」ではないか・・・と改めて感じた。
複雑かつ困難な仕事を重ねていくと、「知識・経験・才能・・・」といったキーワードが自然と頭に浮かんでくる。確かにそれらも大事であろう。
でもそれがなければ本当に仕事ができないかというと、そうでもない。たとえ知識、経験が乏しい、若しくは才能が劣っていると感じたとしても、「その仕事をやり遂げよう」、「やり遂げたい」という真っ直ぐな熱意に溢れていたなら、そこから良い仕事が生まれてくるのではないか。
その仕事が直接自分の手でできなくても、その真っ直ぐな熱意が磁石のような見えない力となって周囲の人を引き付け、自分の足りない部分をその周囲の人間が加勢として補い、そこから良い仕事が出来上がっていく。
逆に言うと、どんな素晴らしい知識、経験そして才能を持っていたとしても、それを発揮する環境を作り出す「熱意」がなければ、それは無に等しいのではないか?
極、極、当たり前の事だが、彼女のその姿は、俺に忘れかけていたモノを思い出させてくれた。
彼女も、ボストンで俺に訴えかけたその「熱意」をいつまでも忘れないで、これからの将来を大きく切り開いて欲しいと心から思う。