2005年7月7日 午前8:49 

その同時多発テロは今俺が生活しているロンドンで起きた。

午前8:30、一度目を覚ましたが、今日は昼からの講義だったのでもう一度ベットに戻って二度寝をしていた。

・・・まさか、次に目を覚ました時、ロンドンが思いもしない事態に巻き込まれているなんて・・・この時誰が予想していただろう。

30分後の午前9:00、体を起こしてPCの電源を入れ、いつも通り雑務を片付けようしていた時、Flatメイトから・・・

「今日、Tube(地下鉄)が全面ストップしてるんやって!!」

って一声を聞いた。ロンドンではTubeが遅れたり、一部不通になったりするのはよくある事で慣れてはいたんだが、全面不通は今まで聞いた事もなかった。。

一体どうしたのか?・・とスグにTVをつけた。

その時は、電圧系のトラブルで、ある駅で爆発事故が生じたと報道していた。

しかし、そのニュースを聞いてから若干15分後には、そのニュース内容は大きく一変していた。

「ロンドン中心地にて、7箇所で地下鉄が爆発、地上では3台のバスが爆発。」

一番最初の「1箇所の爆発事故」というニュースから、約15分後にはここまで・・・・・

・・・まだ英国政府は断定していなかったが、この時初めて、現場で何が本当に起きたのかを理解した。

「これは同時多発テロだ。」・・・と。

時間か経つごとにその詳細が明らかになっていき、その都度、背筋が凍る思いをした・・・

爆発した地下鉄、そしてバス・・・降りる駅、乗るライン、どちらもズバリ俺の通学路だという事実。

今日は昼からの講義だったから、家を出る時間が普段より遅いんだけど、これが昨日や、明日のように、普通に朝から家を出る日だったら・・・・・・・・・・俺は電車で行こうが、バスで行こうが、時間帯的に巻き込まれていた可能性は非常に高かった。。

その事実を知った時は、本当に息が詰まった。。。

と、同時に、益々他人事ではない思いが高まり、何とも言えない、やるせない悲しい思いがグッとこみ上げた。

昨日、ロンドンは「2012オリンピック開催国」に招致され、街全体がお祭り騒ぎだった。その次の日に起きたこの同時多発テロ。

ロンドンの街の「歓喜から悲劇」への墜落を、たった2日で、目の前で目の当たりにし、テロに対する考えを大きく変えさせられた。

日本にいた頃は、「9.11NY同時多発テロ」を始めとした世界のテロを、あくまでもTVを通して見てきた。その全てに対して遺憾の気持ちを持っていたが、心の底から我が身の様に考えていたかというと、ハッキリ頷ける自信は正直なかった・・・どこかで、傍観者として見ている自分がそこにはいたと思う。

しかし、今回、その悲劇を目の前で目撃したことで、テロに対する自分の考えは大きく改められた。

テロは決して他人事ではない。

NY、そしてロンドン、今度はいつ日本に起きてもおかしくないだろう。

だからと言って、その悲劇を未然に防ぐ為に、俺たちに何ができるっていうんだろう??どんなに政府が警戒態勢を高めたところで、世界の主要都市でこのようにテロが頻発している以上、じゃあ、俺たちも普段の生活でが常にテロの危険を意識しながら生きていかなくちゃいけないのか?

そんな人生の、一体何が楽しいのか?何が幸せなのか?

どうしようも出来ない自分の非力な部分に、やるせなさを感じつつ、今回を含めテロが世界に与える「恐怖」という影響に大きな憤りも感じる。

ところで、話は変わるが、俺は改めて素晴らしい友人に囲まれている事を認識した。

事件が起きて間もなく、日本を始め各国から安否を気遣う沢山の電話やメールをもらった。

ここでそのみんなに、感謝の気持ちを伝えたい。

本当にありがとう。