前回記事  の続き


いつの間にか熟睡モードに入っていたらしい。

起きたら日が昇っていた。

外は??

カーテンを開けると、青空が広がっている。

これ以上雪が積もることはないようだ。

しかし、下を向くと一面銀世界。


果たして、今日は飛行機飛ぶのだろうか…?

と思っていたら、飛行機の爆音が聞こえてきた。

再び上を向くと、飛行機雲が。

嗚呼。よかった。今日は飛んでるんだな。


疲れは全く取れてないようで、体は重いし目もショボショボ。

空腹のはずなのに、食欲が全くわかない。

自分自身はまだまだ曇り模様。



仕事始め、会社の始業時間を見計らってTEL。

「実は、今北京におりまして…
昨日帰国する予定だったのが、天候不順でキャンセルになりまして…
今日は出社不可能なので、夕方の打合せの件はよろしくお願いします…」

「で、今日帰れるかどうかもわからない状況で…
今日の臨時便に乗れる予定なんですが、まだ認可が下りてないらしくて…
11:00になったらわかるらしいので、また連絡します。
ええ、明日の会議の件ですね。資料は机の上にまとめて置いてありますので…
万が一のことがあれば、TELで内容を説明します。
ええ、はい、はい。」


ふう。ちょっとビックリされたけど、何とかなった。


11:00まで時間があるので、暇つぶしにホテル周辺を散策。

昨夜の感じだと、ホテルは相当辺鄙な所にあると思っていたけどココは中国。

それなりの街並が形成されていて、人がわらわら。活気もある。

こんな状況でなければ、多少なりとも異国情緒、街歩きを楽しめたものだが…


「網巴」の看板が。

こんなところにインターネットカフェが!!


早速中に入り、情報収集。

北京国際空港のサイトを見る。

・出発済の便があること(多少の遅れはあるものの)
・成田行の臨時便が運航となったこと

がわかり、大きく息をつく。


よっしゃ!!今日帰れるぞ…


あとは、JAL予約センターにTELして予約するのみ。


ホテルに戻り、TEL。


ツー、ツー、ツー

ツー、ツー、ツー

繋がらない。

まあ、11:00過ぎは電話が殺到するだろうから無理もない。

改めて正午過ぎにかけ直す。。

ツー、ツー、ツー

ツー、ツー、ツー

(繰り返すこと数十回)

ええっ?まだ繋がらないの?

ひょっとして、携帯からだと繋がらないようになっているのか?

いまさら気づくなという感じだけど。

ホテルのフロントへ行き、電話を貸してもらう。



ツー、ツー、ツー…



こちらは日本航空…


おおっ!繋がった!!


オペレーターに繋がったので、予約手続をお願いする。

名前、航空券番号を伝え…

!?

急にオペレーターの声のトーンが低くなる。

ヤな予感が…

その後の説明を聞いてうなだれる。

嗚呼…そういうことか…しまった…


要は

・お客様のチケットはアジアマイルで予約したものなので、
 アジアマイルに連絡して予約変更手続を行ってください

とのこと。ぬう。


香港のアジアマイルにTELし、事情を説明。
やはりというか特殊な事情なので、JALに確認してからの折り返しTELで、
結果的に臨時便の予約OKをもらったのだが…


このとき、13:00を過ぎてて
ホテルのシャトルバスに乗って空港へ向かっているところだった。

何事もギリギリのタイミングで、ハラハラしっ放し。

チェックインカウンターが開いているのを確認して速攻でチェックイン手続。

羽田着→成田着と変更になったことから、羽田空港までシャトルバスが出るとのこと。

定刻通りに出発しそうなことがわかり、ここで一気に気が緩んだ。

空腹も思い出し、昼食を摂った。うーん、おいしい。


最後に、空港内のマッサージ屋で脚底按摩をお願いしようかな…と店に行ったら、

「今、脚担当の人間は居ない。全身按摩はどう?」

と言われ撃沈。


仕方ないので早々に出国。

会社にTEL。

「ご迷惑をおかけしましたが、何とか今日帰れそうです…
ええ、もう出国手続を終えてあとは乗るだけです。
定刻に飛ぶかはわかりませんが、ココまで来れば大丈夫でしょう。

…ええっ?そうだったのですか?」

日本のニュースで、北京は記録的な大雪と報じていたそうだ。
数十年ぶりに積雪量の記録を更新したのだとか。

ここでやっと、昨日の北京が異常気象だったという事実を確認できたのだった。


----------------NIKKEI NETの記事をコピペ-------------------

北京、ソウルで記録的大雪 航空便に欠航や乱れ

 【北京=尾崎実、ソウル=尾島島雄】中国、韓国の首都が大雪に見舞われている。
中国・北京は3日未明から雪となり、積雪は10~20センチに達した。
国営新華社などによると、1月の降雪量としては1951年からの観測史上最大を記録。
韓国・ソウルでも4日未明から大雪となった。
気象庁によると午後までの降雪量は25.8センチに達し、
観測史上最大だった69年1月の25.6センチを41年ぶりに更新した。

 北京の首都国際空港では4日正午までに880便以上が欠航となったほか、
周辺の高速道路も閉鎖。市郊外では積雪が37.5センチに達した地域もあった。
5日には気温が氷点下18度まで冷え込む「記録的低温」(気象当局幹部)となる可能性があり、
市当局が市民に注意喚起している。

 ソウルでも市内バスの運行に支障が出たほか、金浦空港などで航空便の運航に大幅な乱れが生じた。
降雪は4日夕までにやんだものの、ソウル中心街の5日の予想最低気温は氷点下10度。
記録的な大雪で除雪作業が追いついておらず、路面凍結による交通事故の多発が懸念されている。
(04日 22:13)

-------------------------以  上-------------------------


搭乗口にきて、やっと写真を撮る余裕が出来た。

~旅の記憶 (街歩き動画など)~ ~旅の記憶 (街歩き動画など)~


駐機しているのを見て、心の底から安心した瞬間。



Blog的には、竺航賓館や空港のタクシー乗り場、網巴などを撮影しておけばよかったのかもしれない。

しかし、当時はイッパイイッパイで、カメラをバッグから取り出す精神的余裕は全くなかった。

また、この2日間の出来事は、1ヶ月経つ今も強烈な思い出として残っているし、

あの光景たちも完全に脳内に焼きついているから、

そういう意味でも写真という形で残す必要はなかったと言えよう。


結果的に、臨時便JL****便は、定刻を約30分遅れで出発した。

待機中、遅れた乗客数名の搭乗を待って出発…とアナウンスがあった。

「なぜ余裕を持って移動しないのだ…」と苦々しく思いかけて、

"あ。そういえば、昨日の僕と同じ"だということに気づき、頭を掻いた。



成田空港まではあっという間だった。

通常、帰国便は所要時間に比べて早く時が過ぎるように感じるものだが、

実際、映画1本見終わることすら出来なかったので、ホントにあっという間だったのだろう。


この「あっという間」のために…




最後までご覧いただきありがとうございました。
↓ランキングに参加してみましたので、よろしければクリックをお願いします!
にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ
にほんブログ村