お釈迦様は、恩を知り、感ずることの大切さを教えられました。

実は、お釈迦様のお母様は、出産後まもなく、亡くなっておられます。

当時も出産は大変で、お母様のマーヤー夫人は、住んでおられたカピラ城から、
実家であるクリ城に向かって移動中産気づかれ、
ルンビニーという美しい花園で、4月8日、出産なされたと言われています。

今日でも出産がありますと、母子ともに元気ですか、と尋ねられます。
赤ちゃんが元気かどうか、これはもちろん関心ありますが、
出産には、お母さんの身体にも大変な負担がかかりますので、
こう聞く訳です。

子供を出産する時の痛みを、陣痛と言います。
陣痛のお母さんは、青竹を握りつぶしてしまうといわれるほどの苦しみで、
男性は死んでしまうだろうと言われるそうです。

陣とは、戦を表す字です。
陣地、陣太鼓、陣羽織。みな戦に関する言葉。

出産に臨む女性は、男子が戦に臨む覚悟であるのです。
生きて帰ってこれないかもしれない。
命を落とすかもしれない。

母はそんな苦しみを受けて下さり、私達を産んでくださる。

お釈迦様は、臨生受苦の恩と説かれました。
生まれるに臨みて、苦しみを受ける。

恩とは、原因を知る心と書きます。
おかげ、という言葉がありますが、
どなたのおかげで、今の私があるのか。

恩を知り、恩を感じ、そして、恩に報いようとする。
知恩、感恩、報恩を教えられたのがお釈迦様でありました。


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