お正月早々、NHKの社会派番組(タイトル名) を見させていただいた。
カウントダウンと初詣はライブで行い、朝寝坊したとはいえ、
2時間ランニング、初スーパー温泉、夜ご飯の後の甘酒・・・
とハード?にメリハリのある一日だったので、
22時過ぎごろからウトウト状態になってしまったのが残念。
勝間さんブログ に出演者と、見た方のコメント記録がのっていたので、
不足はそちらで参照しました。

印象としては、出演者のひとり、竹中平蔵氏が一番、現場に覚めておられました。
竹中さんの前では、他の出演者の発言はいまひとつ抽象的。加えて、個人的な感情から抜け出せずに発言をされている箇所もあり、討論のポイントがわかりづらくなっていて、聴いている人はさらに頭を使わなくてはならない状況。
勝間さんが唯一、女性の参加者でありながらも数値データを駆使して参戦していましたが、支点が女性目線であるゆえ、残念ながら、男社会の中では、まだまだ意見は言うに留まるという感じがありました。

NHKのキャスター岡本行夫さんが時々、糸が絡まるのをほどくように場をとりまとめようと試みていましたが、
少々、個性の強さにまとめ切れていない感じを受けました。リサ・ステックマイヤーさんのほうが、もうちょっとハッキリと論点を整理し言葉にできるんじゃないかなぁ?というのは、私の欲求であります。
英語ができると、人の思考はかなり物事を単純化(スッキリさせる)しうると思います。

日本は変わらなくては、という気持はあるが、どう変わってよいのかがわからず混迷している緊張感が討論の中には感じられました。
方向性としては、
・アメリカ追従の時代は終わった。
・でも、今までの追従路線で作り上げられたシステムはすべて捨てるわけにはいかない。
・取捨選択の詳細議論は方向性として話のまとまりがなくなるが、具体的でなければ議論は成り立たない。
→という部分で、討論の半分以上は出演者の意向のぶつかり合いとなり、やや感情的にすすんでいたが、
 その場を覚めて取り仕切ろうとしていたのは、竹中氏のように見受けられ、
 →その竹中氏の最も進めたい政策は「法人税の低減化、所得税の適切な徴収」。法人税が高すぎると企業はそのうち日本から海外に居を移しかねない。また、所得税はやりくり次第でテキトウにちょろまかすことができる実態を踏まえて、正しく徴収するという方向での決断。(話を聞くかぎりでは正論に聞こえます)
・内部だけではなく、外交も考えなくてはならない。既に世界は動いており、アメリカの親日路線は続かない(アメリカは日本だけではなく世界と手を組む方向で進むと見られる)。その中で日本はどういう方向で外交を進めていくべきか?という話し合い。

政治の世界は難しいですね。
ただ、友好的な関係を築くだけではなく、自国の利害関係まで考えなくてはならないのですから。
竹中氏の「法人税引き下げ、所得税徴収」案は、会社は留まらせることはできても、個人資産家は海外に流出するのではないか?と、私は思います。どっちをとるか?となると個人よりも集団の力、といったところでしょうか。
日本は集団心理が発達している国なので、どちらかを選べといわれたらそうなるのもやむをえないかも。

しかし、それ以前に、愛国心って日本人の心にはないものなんでしょうか。
私は損得勘定がほとんどの原因を占めている今の世の中の問題に対して、根本的に足りないものは「愛国心」ではないかと・・・ささやかな一個人として感じます。
内需拡大、これは世界の中で自立し、意見が言える立場の一国としては必要な政策だと普通に思います。
外需依存では、外国になにかあったときにいつもそちらに振り回されてしまう。
生活基盤に外せない、衣食住、インフラ(電気、ガス、水、通信)、加えて雇用。適切な国民への配分は、他国の影響で不足するようでは国民の不安は払拭できない。必要最低限量の確保は自国でまかなえる仕組みづくりは必要だと思います。
でも、今の時代、鎖国するわけにもいかないので、自国で生き抜く最低限の線引きを決め、それ以外の部分は民営の力で海外とも切磋琢磨しつつ引き上げながらレベル向上に努めるのが本来の筋・・・なんですよね?
私自身はもう少し、時間的ゆとりも感じたいと思いますが。。。(いつもいつも切磋琢磨では実が持ちましぇん)

集団心理の一番のデメリットは、出る杭に対しての嫉妬や不満といった感情です。
その集団心理をまとめ上げるのに、一番大切なのはなんでしょうか?
それが、愛国心に繋がると思います。
(自分を愛し、他人を愛する。そこにまとめ上げる上での可能な国境ライン引きをする)
損得勘定まで自分の欲求を突き詰めてしまうと、集団心理は成り立ちにくいものです。
日本人は白黒ハッキリさせるアメリカ追従にのっかってしまったのかもしれないし、そういう意味では戦争の傷跡って大きいと思うんです。でも、そこを自覚しなくては、いくら表面的に改革してもあんまり代わり映えがしないような気もします。

会社にしても個人にしても「自分たちだけ」の利益にしか目が向かないのだったら、アメリカに帰化するのと同じでしかならない。日本にいながら日本を搾取する立場にあるようなものです。(たぶん、悪気なくですが)
でも、自分の国を搾取するってどういう気持なんだろう?他殺もしくは自殺行為に近いのでは?
そういうのって、利益を手にする人たちもさることながら、搾取される側にも問題があるかもしれない。
でも、弱さを利用して自分を肥やすというのは・・・美徳精神としては明らかにいただけません。

愛国心って自覚するのはむずかしいのかも。内側を見ているだけでは育たないし、外側に目を向けているだけでは疎かになる。視野を広くしなければ深まることもない。

何が一番いい政策、という判断もそうそうつくものではないと思います。
一長一短、偏ることで、見えなくなることも山ほどある。
討論会を見て、人ごとになるのではなく、批判や批評に走るのでもなく、その中で何かを感じ、自分自身の行動の一歩に繋げることしか一個人にはできませんが、その一個人の数が増えることで、その一個人が繋がっていくことで、日本がこれからの時代の中で発展していくことを、願います。

私個人ができることは、身体に良いものを選び、食し、無理なく身体を鍛え「無病息災」であること、景気に対しては「明るい気持」を失わないこと、雇用に対してはWLBを実践し「ワークシェア精神」と「自己啓発」それぞれを満たすこと、環境に対しては「共生・共存する意識を持って、学び、実践できることを増やす」こと。
例えば、食事。玄米、野菜を多く取るようになりました。野菜は国産(できるだけ近場)。
定期的にランニングする時間を設け、身体に無理なく負荷を与えることもします。
イベントに対しては日常の節約志向を離れて、選ぶレベルを上げたり華やぐ気持も味わう。
仕事は、非雇用。正直言って収入は厳しいしそれがいいとは思わない。でも、実際にその立場も踏まえた上で残業はほとんどしないし、空いている時間を自己学習に当てることも・・・最近はサボリ気味でしたが続けています。
環境的には洗剤。とても単純に炭酸ソーダとか重曹を使うようになりました。香りが欲しくなったら、アロマオイルを入れたりとかでささやかながら愉しむ気持もプラスしたり。基本的にわからない化学物質は控えていく方向です。

まだまだ個人レベルどまり。
でも、たとえばこれから生活を向上させようとする国々の人に対して、自分が伝えることができることといえば・・・
自分の生活を無理なく見直すことから始めるしかないかな?と思うんです。
日本の成長の過程で失わなければよかったこと、成長のために必要だったことは生理整頓しなくては。

うーん、
正月早々、難しい討論会でした。
今日はもう少し、軽めにいきます。