景気悪化に伴い、雇用が悪化している。
派遣社員はここぞとばかりに切られ始めた。
若き内定者は取り消し。
企業によっては正社員も削減対象。

景気が悪いうえ、このまま雇用が悪化したら・・・
悪循環間違いなし。

金融機関は、中小企業の倒産をなんとか食い止めようと
金利を大幅引き下げ。
それでも、倒産件数は日に日に増している。

どうしたらよいのだろう?

基本的に、働ける人は働いて収入を得るのは生活するうえで必要なこと。
消費者にお金がなくては、景気がよくなる見込みはない。
かといって、消費をむやみに煽るのは環境問題や資源を踏まえるとよろしくない。

となると。

基本的に、生活するだけの収入は最低限確保させる。

何が生活に必要なものかを各自が意識的に考え、むやみやたらと消費しない。

落ち着いて考えれば、生きるうえで当り前のような気もするが、
「利益」に傾倒した経済社会の中では、そんなささやかな秩序など質素極まりなく、あまりうなずく人もいない。
会社は利益をあげるために必死。
が。

今の世界恐慌は、そんなに簡単に解決するとは思えない。
あせってその場しのぎの解決策で社会が安定に向かうとも思えない。
こんなときは原点に帰って、むやみに動き回らない方が良いと思う。

これから高齢化社会の現実が待っているのだから、若い人には働いてもらわないと困るようになる。
雇用は将来の芽吹きのために、今のうちから創造すべき。
今、すぐに、世の中を立て直すべく働くだけの人材でなくてもよいのだ。
それよりも、当り前の社会人としてのマナーや仕事のいろはを身につけるのが先決。
仕事をする基礎が身につきさえすれば、後はいくらでも伸びる可能性がでてくるはず。
ここは我慢のしどきで、悪化する金融・経済に振り回されずに、人を育てる地盤作りをイメージしてみてはどうなんだろう?先を見て。

国全体のレベルアップには、しばらく時間がかかることも念頭に置く。
老若男女、働ける人は働く。
しばらくお給料は思うようにあがらないかもしれない。
けれど、そういう時期に、お金の使い方を学ぶ。
無駄な出費はしない、ものの価値観を知る、必要な消費について意識する。
それは多少時間をかけて、身につけてゆく。揺るがないほどに。

日本はかの国の大量生産大量消費をまねる必要はなく、むしろ堅実に勤勉に生活を豊かにしてゆくほうが性にあってはいないだろうか。

世界で活躍できるのは、本当にごく一部だ。
誰もがそうなれればいいけれど、
活躍できる人は、何もしなくてもその人自身が華を開いていくけれど。

全ての人が生きていく場を築くのが社会。
みんなで生きていける、社会に必要なことって?

今日、ネットニュースで、東京での生活に必要な最低賃金が1,345円との試算。
最低賃金で取り決められている金額との隔たりは大きいが、理想と現実のギャップを埋めるためにはお互いの妥協点を探すことから始まる。

豊かに、歳を重ねることが愉しみになる社会になることを考えよう。
お金がそんなになくても、生活の自由が保たれること。
健康を維持し、歳に関係なく活動できる場を創造する。
最低限の生活について、確保され、安定する社会であることを目指す。

とかとか。
日本はこれからどんな国になることを選択するのだろう。

もっとがんばれ、必死になれ・・・という言葉は、本当なのかな。
どこへ向かってがんばるのだろう。
常にもっともっと、新しいもの、より質のいいもの・・・という願望は満たされるときがあるのだろうか。

うーん、
社会の動きと、自分の考えとのギャップで、まとまりがなくなってきたかも。