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人間、目的を見失うとやる気を損なうものである。

自己中心に焦点を当てている人のエゴに感化されられていると、
必ずどこかで立ち止まらざるをえなくなる。
目的が違うことに気がつくか、何かが違うと本能が感ずるからだろう。
自己中に長けている人は、自分を正当化するのが上手だ。
だから、話を聞いているとなんとなくその気にさせられてしまう・・・というのは、
日常的によくあることではないか?と、最近はいろんなことに意識が向く。

立ち止まるのは、それまで信じていた常識や理論ごとなどが限界にきていることが多い。
環境問題にしても、そう。

ゴミになるものを減らす、
分別し、リサイクルに回す、
できるだけ個人的な贅沢のためのエネルギー資源を
使わないことを意識した買い物をする、
エコバックを持つ、
電気・水道・ガスなども節約、自身の身体で温度調節、
できるだけ自分の身体をつかって活動する、
早寝早起き、
・・・

いろんなことを自分に課して、少しは状況がよくなることを願っているが、
時々、妙に損した気分になることもある。
根が真面目なのがタマにキズを受けることになるのだが、
自分の精神領域を壊すことは相当のストレスなので、やむをえない。
(壊したところで未来が明るいともそうそう思えないし)
というわけで、手にした書が「ほんとうの環境問題」。
養老孟司さんは、かなり本質的なことを理解し、言葉にすることが
長けている方だと私は思っているので、今のなんとなく
「やる気が起らない」原因を紐解けるかと、この本を読んでみた。

すると。

脱力したくなるような、社会矛盾が満載でした。

アル・ゴアの「不都合な真実」が、地球温暖化を訴えCo2削減の
必要性を広めることで、ノーベル賞まで与えられたにも関わらず、
ゴア氏本人は大豪邸で月何十万もの光熱費を使っている、とか、
(アメリカの本質を体現しているような方ですね)

ペットボトルのリサイクルはエネルギー効率が悪く、いっそのこと
生ゴミと一緒に燃やした方がゴミ燃焼に役立つ?、とか、

問題の本質を根本的に見直したくなるようなことばかり。
+このままだと、世界の競争社会の中で、日本は負担ばかり
背負うんじゃないの?と半ばヤケクソになりたくなるような
暗雲がアタマの中に垂れ込めてきました。

日本人であるからこそ、日本のよさを自らが誇りに持ちながらも
他国を敬い、お互いを尊重し合う交友関係を築く
などという(これもキレイ事なのか)意識を持って生きることは、
ただの無知なんですね。とほほ。
知らぬが仏、という言葉はうまく本質をついているのかもしれない。

経済主流で、いかに自分たちが主導権を握り、周りを自分の都合に
合わせることばかりが横行し、「発展」という美しい名の響きに
身を任せることが、世界の中では豆粒ほどの小さな島国、
日本にしてみたら不利なことであるかを痛感するような内容でした。

あとン十年で石油は枯渇する、と言われ続けている中、
原油価格が高騰し、消費を抑え、できるだけ長持ちするような方向に
世がシフトしているにもかかわらず、アメリカの石油会社は
原油高騰による不景気が困るのか、ただ消費に命をかけている人種なのか、
都会の真ん中であろうと石油が埋蔵できるところは、ガンガン掘り出し
「掘り尽くす」とまで明るい笑顔で公言している。

Co2を散々撒き散らして、削減するのは他国任せだし、
ただのワガママじゃないの?と言いたくなってきますがな。

選挙にしてもいつまでもウダウダと世間を騒がせ、注目を一心に
集めているその陰で、政治家たちはどんな画策をしているんでしょうかね?
選挙に無関心な日本人もどうか?と思うけれど、
あれだけ選挙に熱心(というかほとんど選挙が狂宴って感じ)なのも、
ヘンだと思う。
アメリカ人って、白黒はっきりさせたいだけの短絡思考な人の集まりじゃなかろうか。
+αとして、ドラマが大好き。ドラマに身を任せ酔うことで満足を得る、みたいな。
・・・で、最終的には共和党のマケイン氏が有力なんでしょう?
自作自演で世界の指導的立場をとりたいのかしら?とか、客観的にみてしまいます。
いいかげんにして。


本書の核となるのは、環境問題とは、資源をどう確保するか?という問題である
ことをスパっと言い切ってくれています。
日本は基本的に資源を持たず、その上、律儀で人がよいお国柄。
諸外国にしてみたら、自国の経済を安定させるには格好のマーケットであり、
お金を出させやすい人種であるというのが、現状ではなかろうか。

読後、これからどうやって生きていこうかと、途方にくれそうな気分となった。
でも、こういう本質的なことを、もっとアナウンスしていかないと、
何をやっても余計なエネルギーの無駄遣いになりそうだよね。
日本って自殺する国なのかしら。
自殺者も年々増えているというし。

所詮、大国にはかなわないということを潜在的に理解し、ほどほどに
やりくりしながら相手に合わせて生きていくのが無理がないかも?
そして、従者の立場で大国に必要とされるようにする。

本書の結論もそんな感じでした。