ツアーにて、アフリカの国立公園で感じた、
この世のものとは思えないほど、美しい景色や
潤い豊かな濃厚な空気(空気とはいえない)、
鳥の鳴き声、生息する動物たちのゆるやかな波動。

音色ひとつで、その感覚が呼び戻されるのだなぁ。

もう、15年ほど前に行った、観光の思い出。
日常生活とは程遠い、国から保護されるまでに稀有な土地に
流れる時間、感覚、地球上の自然の美しさ。
今、あの土地はどうなっているのだろう?
環境破壊で温暖化が迫る、とは言われながらも、
日常とは程遠い場所にあるから、どうも実感できないけれど、
あのときに感じた美しさは、もしかしたら失われつつあるのかも。


自分自身の日常生活は、対極にある加工品にまみれている。
そのことをかなり意識したときから、私は物理的な旅をしなくなった。

これは、コンプレックスかな。

私は、本来、それほどモノを必要とせず、
旅行に行くときも機内で事足りる荷物だけで過ごす。
できるだけ、その土地そのままを満喫したいと思う。

好きな音楽、本、身体が自由を感じる衣類、
生きるための水、食べ物。
自分の存在を書き留めるために必要な文房具。


といいながら、今の日常生活にかかせないのは、PCとか
電化製品とか、ハイテクなものに囲まれている。


どちらも不可欠な日常に身を置きながら、
バランスについて考える。

そこに必要なのは、人として与えられている五感。
音を聴き、香を嗅ぎ、食を味わい、素材に触れ、カタチを観る。
できるかぎり、自分のセンスに合うものを選択する。

そこにささやかながら、感情を取り入れる。
理性と感情のバランスで、生態系を守りながら
自分そのままも満喫したいと思うから。