シチュエーションは定かではないが、その昔、チベットでは5年だか7年だかとにかく、長い間「ありがとう」を伝えない習慣があったと聞いた。
今もその習慣が残っているかわからないけれど、それを知った瞬間は「?」が頭をよぎった。
言うのが当たり前だと思っていたので、逆に失礼ではないかと。

さて、その真意とは、「ありがとうと言葉にしてしまうと、その瞬間から有りがたい、という思いが記憶から消えてゆくことが始まるから」だったと記憶しています。

言わないことで、相手への感謝の気持ちをじっくりと温める。もちろん、言わないその間も、相手が来たらお茶を出し、おもてなしをします。

悠久の時を感じる生き方だなぁ・・・と、それを知ったときは密かに感動をおぼえました。


なぜ、そんなことを思い出したかというと、今日、心を軽くしてくれる言葉を受け取ったのに、なぜかすぐに返事が返せなかったんです。

スピードが勝負な時代に、形式的に反応することに慣れていた自分を省みるきっかけでした。

何年も温められる想いもあるということを忘れたくはないですね。
それには、まず、自分の感覚に素直になることでしょうか。
喜びをもって。