自慢するわけではありませんが、私はアメリカでもトップ5に入るビジネススクールでMBAを取りました。
私がこれまで働いて来た外資系金融業界は学歴志向が根強い学歴偏重傾向がありました。会社の宣伝文書には「我社にはトップ10のMBAが何人います」と書いてありますし、採用する場合も「有力大学MBAが望ましい」と公言しています。
以前の仕事では海外から来る人のミーティングにアテンドすることも多かったのですが、彼らは私と一通りの挨拶の後、必ず「学校は何処?(Where did you go to school?)」と聞きます。私が「大学は慶応で、MBAはMIT」と答えるとたいていの人は「そ、そうなの」と驚き、態度が明らかに変わるのがわかります。
この背景には、勉強や仕事が出来る女子は容姿が劣る、という日本人にありがちな迷信(傾向?)により、容姿が普通の日本人女性(自分ではそう思うのですが)が、そんなすごい学校のMBAを持っているなんて意外、というのが外国人にもあるようです。私が特別美人ではないにしても十人並みの女性の容姿で、やや若く(決して若い、とは言いません)日本人でアメリカでも難関とされている大学院を出ているのが珍しいらしいのです。
でも、高学歴にも利得と弊害があります。
明らかに利得なのは、有名大学のMBAを持っていることで知的水準について一応の認知が得られることでしょう。上述のように、外国人にも一目置かれるというのはメリットであり、英語が多少下手でも彼らと対等な目線で議論ができます。また日本人の男性から女の子扱いされないのも非常に大きなメリットと言えます。
一方で弊害は、何といってもやっかみです。
帰国子女で英語が出来るというだけで甘い基準で上げ底された帰国子女枠で大学に入り、外資系にいる女性には目の敵にされます。またドメドメの日本人おじさんたちも「MBAが何だっていうんだ。こっちの方が実務経験では上だぞ」と敵意をあらわにする人にもたくさんいます。私が何も言わなくても「学歴をひけらかしている」という風評が立ってしまいます。ひけらかすも何も、勝手に言われるだけですが。
転職活動をしていて、マネージメントレベルの人が「是非、我社に」と言ってくれても現場で一緒に働く人から拒否権が発動される場合が少なくありませんでした。彼らは自分たちの持っていないものを持っているというだけで私を脅威に感じるのでしょう。まあ、そういう会社はご縁がなかったと思うしかないのですが。
何事も良し悪しですね。自営業者は会社員のように分業制ではないので、自分で総務や財務もやらなければならず、学歴だけで経営が出来たらこんな楽なことはありません。
当たり前ですが、学歴はその人の能力を示す指標のごく一部に過ぎないので、会社を軌道に乗せるべく全力投球あるのみ、です。
Please visit our website: www.lifework-a.com