こんにちは。
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こころ・からだ・くらしのぜんぶ
自分らしくしなやかに“わたしを生きる”を
香りのしずくでお手伝い
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小さなアロマ教室
Aroma Craft Lab. drop たかはし まりこです。
先日、以前勤めていた会社の先輩が、
彼女が学んでいる“ポジティブ心理学”のオンラインカンファレンスで
講師として登壇するということで、
そのお手伝い&見守り隊をさせていただく機会がありました。
(お手伝い…と言っても、事前にzoomで時間配分のテストにお付き合いして、
当日はルームフレグランスを振り撒いて気分を上げるお手伝いとただただ見守るだけ…
という、何とも役に立てたのかがいまだに不明なお手伝いさんなのですが…。)
お互いに会社を辞めてから10年近く経っていて、
最近は一緒に仕事をしていた頃の関係性よりも
お友達として会っている時間の方がすっかり長くなっていたので、
久しぶりに仕事モードに入った姿を見られることがうれしく、
そしてその姿は今も変わらず眩しいことが、とても刺激になりました。
そして、何よりいちばん心に響いたのは、
セミナーの内容でした。
「セルフ・コンパッション」という言葉をご存知でしょうか。
わたしも数年前、先輩が学んでいることの内容を知るまでは聞いたことのない言葉でした。
Self(自分に対する)
Compassion(思いやり・慈しみ)
という意味ですが、
わたし達がふだん友達や他者に対して思いやりの気持ちをもつのと同じように
自分自身に対しても思いやりの心をもって接しましょう
ということがテーマだそうです。
先輩は産業カウンセラーとしても活躍しており、
このセルフコンパッションを対人支援として活用するための
ワークショップを企画しました。
良い悪いなどの価値判断をせず、
“今ここにあるこの瞬間”だけに注意を向けている状態を指す
「マインドフルネス」という言葉はいろいろなところで聞かれるようになりましたが、
セルフコンパッションの構成要素の一つとして、
このマインドフルネスも含まれているそうです。
平たく言うと、
イケてる自分もイケてない自分も
ありのままにジャッジせずに受け入れる。
人間だから失敗するのは当たり前。
人は不完全なもので、それは自分だけじゃなくみんなそうなんだ。
だから自分を批判しないでやさしさを持ってみよう。
ということらしいです。
自分に高い目標を設定しすぎたり、
完璧主義な人に多いかもしれないのですが、
自分の弱みを受け入れられなかったり、
失敗してしまったことが許せなかったり、
(人から見るとそれは失敗なのかな?と思えることも多かったりして)
誰かを頼って相談することができず一人で抱え込んでしまったり、
さらにそんな自分の不器用さをも責めてしまったり…。
と悶々と悩み続けてしまっていることってないでしょうか。
でも、そういう人ほど、
友達が悩んでいる時や苦しんでいる時には、
弱みを見せてもいいんだよ。
完璧な人なんていないんだから、失敗しても大丈夫だよ。
もっと周りを頼ってもいいんだよ。
などと相手に寄り添った言葉をかけることができたりする。
自分にはそれを言ってあげることができないのに…。です。
う~ん。
なんだか耳が痛い。
よくわかります。
かつてのわたしはまったくそんな感じだったし、
今もその要素充分だからです。
そして、わたしの周りの友人たちも
他人のことは思いやりをもって接することができても、
いざ自分のこととなると厳しくなってしまいがち…と思えてしまう不器用さんばかりに感じます。
類トモですかね…^^;
件の先輩もよく、我々の課題だよね…と笑いながら話してくれます。
わたしは団塊ジュニアです。
人口がめちゃめちゃ多いので、いつの時代も受験は難関で就職も超氷河期と呼ばれました。
すべてが時代のせいだとは全く思っていませんが、
否応なしに他人との競争に晒されてきてしまい、
知らず知らずのうちにいつも他人と自分を比べてしまう。
いつもどこかで周囲の評価を気にしていて、
自分の価値イコール周囲の評価なのだと判断してしまいがちだったかもしれません。
競争や人との比較という意味では、
生まれた時からSNSがある現代の若者達は、
もしかするともっともっと苦しい時代をいま生きているのかもしれないですね。
完璧にやらなきゃ、もっとがんばらないと!と思ってしまう。
いつも失敗しないようにプレッシャーがかかっている。
でも、そんな緊張状態にあるのは、いったい誰のためなのでしょう。
先輩のzoomリハの際、
「これまでずっと楽しい時も辛い時も自分を支えてくれて、
苦楽を共にして寄り添って来てくれた人って誰?」
と不意に質問をされた時に、
・
・
・
んーーー?
えーっと
・
・
・
えーっと…母かな?
と答えていましたが、
それは「自分なんだよ」と返事が返ってきました。
そうかー(!)
そんな風に考えたことがなかった。
目から鱗がぽろり…です。
否応なしに他人との比較や競争に晒されているストレス社会で暮らすわたし達は、
唯一無二の味方であるはずの自分に対してまで厳しく接してしまい、
責めたりそして追い込んだりしがちのようです。
楽しい時も辛い時も決して逃げ出さずに、
自分と一緒に戦ってくれる唯一の存在の自分に対してまで、
思いやりをもって接することができないなんて、とっても辛いし生きづらいですよね。
セルフコンパッションは、
無意識のうちに他人との比較や競争で消耗してしまった自分に、
「思いやり」や「労わり」をもって接することが
自分らしく生きるためにいかに大切なことなのかを教えてくれます。
ずっとこの話を聴いていて気づいたのですが、
これってすごく、アロマアナリーゼのやさしさに似ていると思ったのです。
香りを嗅ぐことで、わたし達は思考を介さずに、
精油からのメッセージを本能レベルで受け取ります。
精油は、ダメな自分のことも決して見放さずに、
ありのままの自分に気づかせてくれて、そして絶対に否定することはありません。
そうか辛かったんだね。
今でも十分がんばっているよ。
いまの状況をありのままに受け入れてみて。
これからきっとよくなるよ。
アロマアナリーゼを通して、
わたし達に伝わってくる精油のメッセージは
どれもやさしくこころに寄り添ってくれるものばかり。
そして時には、チカラ強く背中を押してくれることもあります。
先日、わたしもアロマアナリーゼを通して、
ベルガモット精油から、
周囲の期待や顔色を気にするのはやめて、
自分が好きだと思うことやわくわくすることを自由にやってみよう。
それがあなたらしさだよ。
不安に思うかもしれないけれど、誰もあなたを嫌いにはならないから大丈夫。
というメッセージを受け取ったばかりです。
愛だらけでコンパッションがギュッと詰まっていますよね。
自分に厳しくしすぎたり、
高い目標に向かってもっともっと!と無理してしまっている方や
自分の弱さを受け入れられなくて苦しいと思っている方がいたら、
ぜひ自分に思いやりをもつことを試して欲しいと思います。
ぜひ自分のがんばりを認めて、自分を大切にして欲しいと思います。
自分に思いやりをもつって?どういうことかわからないという方は、
ぜひアロマアナリーゼを受けてみて欲しいなぁと思います。
精油と会話をしているうちに、ふとやさしさが届けられるような、
そんな不思議な体験になると思います。
たくさんの人にアロマアナリーゼが届き、
たくさんの人が自分にやさしくなれることを願っています。
お手伝い&見守り隊というお役目を仰せつかり、
実際にお役に立てかはさておき…なのですが、
アロマアナリーゼを届けたいという思いをさらに強くしてくれた先輩と
セルフコンパッションに、こころから感謝する出来事となりました。
わたしも自分に思いやりをもってがんばろう。
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
先日とても哀しいことがありました。
せかほし大好きだから。
繊細でとても美しい人でした。どうか安らかに。