つい何年か前までリフォーム産業市場3兆円とか言われていたのだが、いつの間にかリフォーム対象となる中古住宅の売買流通が落ち込んだと感じるのは気のせいだろうか?


何処の土地でも新築住宅が圧倒的にハバを効かせている。これでいいのだろうか?と新築住宅を商っている身でありながら心配になる。


私の所見だが、民法第566条同570条に起因しているのではないか。業者が下取り住宅を転売したとする、東京都の指導要綱では2年間の瑕疵担保期間を義務付けているから、業者は大きなリスクを負わねばならず安直にはビジネスに入らない。と言うことでいっそのこと中古住宅を解体取り壊して更地とし、新築することに相なる。 


住宅資源を長く使う思想の環境作りを進め、新築崇拝主義を押さえてリフォーム産業を推進する。作っては壊してそのサイクルが短いのは日本の悪しき慣習となった。バブル時代税制も改正し旧いものを大切にする国民意識の向上が不可欠と思惟する。

24.4.23 s・y