ブログネタ:怖い話、教えて!!
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それは、私が20歳の頃のこと。
自営業だった母と歯科医院勤務だった私は、普通の通勤時間より
やや遅めの時間に家を出ました。
一番最初に通る横断歩道の信号が赤だったため、夕食の献立の
話をしながら待っていたように思います。
私達の前を、自転車に乗った女性が通り過ぎました。
あれ?
私はその女性に見覚えがありました。
中学生の頃の同級生でした。彼女とは、とても気があって、放課後
の楽しい時間は、ほとんど彼女と一緒でした。
県外の窯元に弟子入りしたと聞いていました。
帰省してたんだと思い、あとで連絡しようと思いました。
でも、どうして気付いてくれなかったんだろ?と少し寂しい思いも
していました。
白いコートを着て、楽しそうに自転車こいでいた姿が印象に残りました。
連絡をとろうと思っていたのに、仕事が忙しかったこともあり、1週間
以上過ぎたころ、仕事の帰りに寄った書店で別の友人に会いました。
彼女と会うのも、かなり久しぶりでした。
その彼女は、怒っていました。
「仲良かったでしょ?なんで来なかったの?」
かなりの勢いで怒っています。
さっぱりその怒りの意味が分からない私は、
「何があったの?先週見かけたよ。こっちに帰ってるのね。連絡とろうと
思ってたんだけど。」
「先週?」
「うん、先週の月曜日の朝、うちの近くで見かけたよ。自転車に乗って
たから、声かけられなかったけど。」
「先週の月曜日って、人間違いじゃない?」
「ううん、顔がはっきり見えたし、近くを通ったから間違いないと思う。」
そこでその友達の顔色が変わりました。
「だって、彼女その日亡くなったのよ。水曜日お葬式だったの。」
あんなに楽しそうで元気そうだったのに?
「亡くなったのは、何時ごろ?」
「朝、修行先の窯元で7時過ぎだったみたい。」
「見かけたのは、8時過ぎだったと思う。」
今でも不思議な体験です。私に来るはずの連絡が届かなくて、私は
彼女のお葬式に参列できなかったのでした。
彼女は、それがわかっていて、私に姿を見せてくれたのかもしれません。
彼女は、私の中で今も元気に生きています。楽しかった思い出と一緒に。
でも、この話をすると、みんな恐がるんですよね。