こんにちは!
このコーナーでは一つのカラーに絞ってその色の効果やコーディネートなどをご紹介していきたいと思います。
好きな色をメインにコーディネートする場合や、アクセントカラーとして使いたいという方に役立つと思います。
今回のテーマは「オレンジ」です。
オレンジには以下のような心理効果や特徴があるといわれています。
・食欲を増進させる
・気分を陽気にさせる
・親しみが生まれる
・仲間意識を高める
・向上心/独立心を高める
・緊張を和らげる
夕日や炎、蜜柑(みかん)などを連想させるビタミンカラー。食欲増進の効果が期待できるので、ダイニングやキッチンとの相性が良いと言えます。
<照明の色もオレンジが良い?>
ダイニングの照明の色もオレンジ色が好ましいです。
オレンジ色の光は「電球色」とも呼ばれていて、「赤い波長」を含むので料理の色味を引き立ててくれます。また、肌の色を血色良く美しく見せてくれる効果も期待できます。
食欲増進や料理を楽しみたいという方は、オレンジ色のインテリアと電球色の組み合わせが最高と言えるかもしれません。
電球色に関連する記事はこちらからどうぞ↓↓↓
<団欒(だんらん)の場にもオレンジを>
出典:interiordesignexplained.com
人が集まる頻度が高ければリビングにも良いでしょう。
この場合、照明は電球やLED以外にキャンドルもオススメです。オレンジ色というだけでなく、炎に目がいくことで緊張感が和らぐためコミュニケーションがとりやすくなります。
また、炎の揺らめきは川のせせらぎや雨音、人間の鼓動、木漏れ日、電車の揺れなどにみられる「1/fゆらぎ(エフぶんのいち ゆらぎ)」というリズムを持っていて、人間が自然とリラックスできるものでもあります。
リラックスして親睦を深めたい場合は、リビングにキャンドル(オレンジ色の光)がとても好ましい組み合わせと言えるでしょう。
<暗い部屋にもオススメ>
日が当たりにくい部屋に使えば明るさを補うことができます。逆に、日当たりの良い部屋に使うと暑苦しい印象になるので注意しましょう。
オレンジは興奮色で元気な印象もあるため、落ち着きが欲しい方は、書斎や寝室などの場合は広い面積で使うのは控えた方が無難だと思います。
ただし、書斎はクリエイティブな作業をするのなら楽しい気持ちを増幅させますので、比率を多く取り入れるのも良いでしょう。
また、オレンジ色は「進出色」でもあるので、狭い空間に使うと圧迫感が強くなってしまいますので注意が必要です。
「膨張色」「進出色」についての記事はこちらからどうぞ↓↓↓
ちなみに、整理整頓が捗るようになる効果もあるようです。
<相性が良い色>
黄色についての記事でも述べましたが、ビタミンカラー同士も相性が良く、その名の通り元気になれる配色です。なので、黄色や緑との相性も抜群ですね。
黄色の記事はこちらからどうぞ↓↓↓
また、オレンジ色は暗くなれば茶色に、明るくなればベージュや肌色になります。同じ色相の中での色なので相性が良いです。
反対色(補色)の関係は青ですが、オレンジと青の配色は個人的にはしっくりこない印象があります。(感じ方は個人差ありますのでご了承ください。)
理論上は引き立て合う関係なので、オレンジも青も好きという方は問題ございません。
他には、紫や黒との組み合わせがハロウィンを連想させるので、見慣れた配色で違和感は少ないでしょう。
それでは、オレンジ色を使ったコーディネートをいくつか見ていきたいと思います。
出典:homestratosphere.com
ビタミンカラーの配色にした例。
グレーの面積もバランス良く、壁面や天井にオレンジを使っていても嫌味を感じにくい割合で参考になります。
黄色をアクセントカラーとして取り入れても、より元気な印象になり良いでしょう。
ワークスペースをビタミンカラーの配色にした例。壁面をグレーや白にするよりも楽しい雰囲気になります。モノづくりの楽しさがより一層増すことでしょう。
出典:thepaintedhive.net
「壁面などの広い面積にオレンジはちょっと・・・」という方はクッションやブランケット、小物など手軽に変えられるアイテムに取り入れましょう。
この方法は他の色でも同様ですね。
季節に合わせて配色を変える場合も手軽に行えるので挑戦しやすくオススメです。
オレンジは赤と黄色の要素を併せ持っていますが、赤や黄色よりも黒と組み合わせたときに柔らかい印象になります。(赤や黄色と黒の組み合わせは緊張感が生まれます)
オレンジの比率が大きいと、ぼやけた印象になりますが、黒を入れることで締った空間にすることが出来ます。
また、先述の通り、紫を加えればハロウィンカラーになります。
寝室の広い面積に使いたい場合は、画像のようにトーンを落としたオレンジにすることで落ち着いた印象を得ることが出来ます。
明るいオレンジの場合は、小物などに使ってアクセントカラーにするのが好ましいでしょう。
ただし、日当たりの悪い寝室で明るさを補いたい場合はもっと面積を広げても良いと思います。(例えばカーテンをオレンジにするなど)
狭い空間に使いたい場合は、他の色を白にすることで圧迫感を軽減できます。
画像のようにタイルの目地を白にするのも良いアイデアです。(爽やかさもプラスされていますね)
ダイニングの場合は椅子だけオレンジにするのも良いでしょう。
最近はLDKの仕切りが無い住宅が多いですので、ダイニングだけ壁紙をオレンジにするというのは難しいと思います。
(ダイニングはリビングとキッチンの間にあることが多いので、アクセントウォールなども設けにくいです)
出典:kyrstenashlayphotography.com
もちろんテーブルクロスやテーブルランナー、食器などをオレンジにするのも素敵です。自身の取り入れやすいやり方で良いですね。
家具や内装材などに手を加えるのではなく、テーブルコーディネートにチャレンジしてみるのも素敵ですね。
先述の通り、食欲増進、コミュニケーション促進を狙う場合は積極的にオレンジを取り入れてみましょう。
オレンジのアイテムが少なくても、オレンジ色の光で部屋を照らせば温かくリラックスした雰囲気を作ることができます。
オレンジ以外のカラーコーディネートでも効果を発揮しますし、今ある照明器具の電球を交換するだけなので手軽に行えます。
いかがでしたか?
今回はインテリアにおける「オレンジ」の心理効果やコーディネートなどについてお届けしました。
以前ご紹介したカラーコーディネートの知識と合わせて、お部屋づくりのヒントにして頂ければ幸いです。
この記事が少しでもお役に立てばとても嬉しいです。
最後までご覧頂き有難うございます。