こんにちは!


今回はインテリアの照明についてお伝えしたいと思います。


近年の住宅はLDK(リビングダイニングキッチン)が主流なので、リビングとダイニングとキッチンの照明の相性など悩むこともあると思います。


そんな方に参考になる内容だと思いますので、興味がある方は最後までご覧下さい。

 


<キッチンのオススメ配灯>

① 中心へ集めて整理する(白熱灯60ワット相当LEDダウンライト4灯)


② W数を上げて数を減らす(白熱灯100ワット相当LEDダウンライト3灯)




「シンク上に集中させる」のがポイントですね。

通路側とシンク側の両方に設置すると「分散配灯」になりますが、シンク上でまとめると「集中配灯」になります。作業をするうえでは「集中配灯」の方が明るくて作業がし易いんですね。


また、吊戸棚を設けている場合は照射の角度が緩やかになるので、吊戸棚の下の壁面に「影が出にくい」というメリットもあります。


<ダイニングキッチンの照明は少なくする?>


照明器具だらけになってしまうと、図面のようなレイアウトの場合はゴチャゴチャ感が否めません。

シンク上にもダイニングテーブル上にもペンダントライトがあるとなおさらです。

(ダイニングテーブルが離れている場合はいいと思いますが)


なるべく照明の数は少なくして、ペンダントライトの種類も1つに絞り、ペンダントライトが映えるようにしたいですね。


灯数を少なくして照度が足りない場合は、間接照明(コーニス照明)などで対応するのもいいですね。


<ダイニングテーブルに最適な明るさとは?>


「ダイニングテーブルの推奨照度は200~500ルクスとされており、高齢者の場合には、500~1000ルクスの照度が必要といわれています。」
引用:JIS Z9110 照明基準【住宅】


一般的には明るいオフィスでは400ルクス、窓際で2,000ルクス、直射日光が10万ルクスとなっているようです。※窓際は天気や季節に左右されますが。


「ルクス」とか「ルーメン」とか言われても何のこっちゃ?という方もいると思いますので、簡単に説明しますね。(自分も光学的なレベルまでは分かりません真顔


「ルーメン(Lm)」=「光束」
光源から放たれたすべての光の量を表す単位。


「カンデラ(cd)」=「光度」
光源から出る光の強さを表す単位。照らす範囲の一番明るい箇所の数値のことです。


「ルクス(Lux)」=「照度」
照らされた場所にどれだけ光が入っているかを表すの単位。分かりやすく言うと「光に照らされた机上や部屋の明るさ」のことです。光源から遠ざかるほど数値は小さくなります。


※天井照明の販売ページにルーメンしか表示がない理由は、天井高が家によって違ううえに、照度を計測する位置を特定するのが難しいためです。


一般白熱電球(口金E26)はワット数に応じておおよそのルーメンが決まっています。
100ワット=1520ルーメン
80ワット=1160ルーメン
60ワット=810ルーメン
40ワット=485ルーメン
20ワット=170ルーメン

ペンダントライトでダイニングテーブルを照らす場合は、全体を照らすとすると「100ワットの電球」を1つ、もしくは「40ワット」~「60ワット」の電球が2つから3つ必要です。

※蛍光灯・白熱電球は「W(ワット)」、LEDは「lm(ルーメン)」と、明るさの表現が異なります。

<色温度の差に気を付けよう>

色温度は簡単に言うと「光の色味」のことですね。


室内照明の色温度は主に以下の5つに分類されています。
「電球色」約3000K
「温白色」3500K
「白色」4200K
「昼白色」5000K
「昼光色」6500K
※Kはケルビン


 
出典:https://fujimedica.com/


「電球色」は落ち着きのある雰囲気、「温白色」はナチュラルな雰囲気、「昼白色」はさわやかな雰囲気を演出できます。


「昼白色」は集中力を高める効果があるので、勉強をしたり作業をする部屋に向いていますね。


「電球色」は「赤い波長」を含むので料理の色味を引き立ててくれます。ダイニングなど食事をする空間に向いている光です。


「温白色」は電球色と昼白色の中間ですね。


注意したいのは色温度の差が大きい「電球色×昼白色」です。


例えば先ほどの間取りのようなダイニングキッチンで、キッチンを昼白色にして、ダイニングを電球色にすると、とても違和感のある空間になってしまいます。ダイニングを電球色にするのなら、キッチンは同じ電球色か温白色にすると違和感もなく雰囲気も損なわないですよ。

最後に参考になる素敵なダイニングキッチンの画像をご紹介♪
 

 


出典:pinterest.com


今回説明した内容を網羅した配灯。通路にダウンライトがないので、棚下の壁面に影が出ていないのが分かりますよね。




 出典:pinterest.com


こちらは下がり天井を設けて間接照明で照度を確保した例。間接照明は壁や天井に反射した光なので、手元に影が出にくいという特徴があります。キッチンでの作業には向いている光のとり方ですね。

 

 


出典:pinterest.com


こちらは先ほどと同じで間接照明を設けていますが、キッチン側に向けているため、より照度を得られますね。そのためダウンライトは一切設置せず、天井面がすっきりとしています。(テーブル上にはダウンライトありますが)



いかがでしたでしょうか?
今回は「ダイニングキッチンの照明知識」についてお伝えしました。

最近はLDK(リビングダイニングキッチン)が主流となっていますので、リビング同様ダイニングキッチンも家族が長く過ごす場所の一つとなっています。


ぜひ、居心地のよい雰囲気を演出するためにも照明に気を使ってみてはいかがでしょうか?

 


この記事が少しでもお役に立てばとても嬉しいです。


最後までご覧頂き有難うございます。