明け方、いやすでに8時をまわっていた。
帰宅した彼は横たわりながら寝巻に着替える、ポケットから小銭を出しダンボールの上に投げ捨てる。
一服している途中不意に財布の中身をのぞくと、そこには吉野家の50円割引クーポンとクレジットカードのお客様控えの束。
そしてくしゃくしゃの千円札が2枚。
小銭と合わせて現金2185円。
そう、預貯金を合わせた彼の全財産だった。
頭も回らず、酔いと眠気で朦朧としていた彼にも、この状況だけは鮮明に頭の中に突き刺さるものがあった。
職無し、金無し、女無し。
この上ない寂しさと絶望感が彼を包んだ、まるで罪人を嘲笑うかのように。
彼の目からは、一滴、また一滴と、涙が溢れ出ていた。
洗濯日和の晴天の朝の出来事だった。。。
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