卒業ショーまで学校に行かなくてよかったので、本当に毎日彼女と一緒だった。
スノボーが唯一の趣味の彼は、研修旅行に一緒にいった友達の車を使い、彼女と3人でスノボー三昧。
見かけによらずゲームが好きな彼女は、ゲーム三昧。
彼らの幸せな時間は本当に時間が早く感じていた。
そして、卒業制作ショー当日。
些細なことからの喧嘩、舞台裏では同じ空間にいるので気まずい2人。
原因は彼の嫉妬だ。
活気があり男勝りな関西生まれのお嬢様だった彼女は、男の友達もとても多く人気者だった。
これ以上の相手はいないとぞっこんだった彼はもちろんヤキモチを焼く。
そんな彼のヤキモチも、最初は笑っていた彼女も、なんせしつこい性格の彼にとうとう怒りを爆発させたのだ。
反省の気持ちと未だ消えない嫉妬心の間で、彼の出番が近づく。
トップバッターだった彼は、堂々のランウェイをみせるものの、センターでの肝心なターンを失敗。
動揺していた。
しかし、2回目のショーでは見事に成功したものの、彼はまだいじけていた。
当時の彼はそういう性格だった。
無事にファンションショーも終わり、いざ打ち上げ、そのときにはもう仲直りはしていたのだが、彼のヤキモチにはその後も悩まされる彼女だった。
2月も末に近づき、とりあえず焦って決めずにのんびり生活すると決めていた彼女とは裏腹に、就職しないと生活していけなかった彼は焦っていた。
そんなとき、同じモデル仲間だった友達がとあるセレクトショップに内定が決まった。
彼女と3人で遊ぶことも多かったので、その友達を同じ会社を受けてみることに。
結果は見事内定。
同じ学校、しかも友達となれば、なにかと融通がきくと思ったらしい。
晴れてショップスタッフとして働くことになった彼は、新しい生活をスタートさせる。
毎日が新しいこと続きで、彼は奮闘していた。
そのとき彼女は、夜のお店で働いていたので、帰りはいつも遅かったが、アフターもせず彼のアパートに毎日真っすぐ帰宅してくれるので、彼も毎日彼女が帰るまで起きて待っていた。
仕事の時間が違うので、共に過ごす時間は少なかったが、彼らは幸せだった。
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