*維新・石原代表“原発ゼロ”公約知らず 最賃廃止知らない記者失笑


上記記事ですが、

自党が掲げた公約にもかかわらず、
「フェードアウトってどういうことですか」と
記者に問いただす石原代表。
原発ゼロは「願望」などと批判して「公約は直させました」と強調。
「直っていないから直してください」といわれて、
「わかりました」と答えると記者席からどよめきが起こりました。

と書いてありますが、会見みてたのですが、
ちょっとニュアンス違いましたね。

実際は、

石原「フェードアウトってどういうことですか?」
記者「フェードアウトって消滅ですね、維新の公約に書いてあるんですよ」
石原「原発をですか?それは違う・・・シミュレーションしまして
   その中で原発の淘汰を考えていくという・・・」
時間ですというアナウンス
記者「とりあえず、直ってませんから直させてください」
石原「はい、わかりました」

って感じでした。

いわゆる、記者の誘導質問ですね。
(こういう感じで意図する発言を引き出すという
いい参考例にはなりました)

実際は、「fade out=自然に淘汰される」で
記者の言った消滅させるとは、
主導的か受動的かというところで、意味が全然違います。

橋下代表代行はフェードアウトという言葉を使う意味として、
原発を厳格にルール化して使用すると、
使用済み核廃棄物の問題、事故の補償問題等、
どう考えても、国民や日本の産業を安定的に支えていくための
安価な電力料金設定にはならないとTV等で説明してます。

とはいえ、もともとは、核保有論者の石原氏との
党内での意見調整で、原発運用のルール化だけを決定し、
その後、原発を無くしたい世論に迎合する形で、
公約を発表するからこういう事がおきる。

まあ、その後のTV番組での維新の松井幹事長の
「公約は直しません、代表は80歳という高齢で
30年後にはいないですから」
というブラックユーモアには笑いましたが、

そもそも論として、反原発票を取り込もうと
無理に公約にフェードアウトを盛り込むのが間違ってると
思いますね。


さて、続いて

自由報道協会主催の記者会見で、
同党の衆院選公約に明記された解雇規制の緩和や
最低賃金制の廃止について
「知らない、なんて書いてあるの?」と述べ

政策を実行すれば「貧困が底なしになる」と指摘されると、
「それはまずいわね」と表明。石原氏はまた、
「俺は竹中(平蔵慶応大学教授)って好きじゃないんだよ。
あれが、こういうものを全部書いている」
と内幕を明かしました。

と、あります。

ここでも、全く石原氏と橋下氏の連携がとれてないことが
露見してますね。
実際は、細かいことなんてどうでもいいんだ。
と、石原氏が聞こうとしないだけなんでしょうけど。

一応、橋下氏はこれについては、
最低賃金の廃止はセーフティネットとの併用だと言ってますね。
要は、働いても足りないぶんは御上が補填する。
とにかく労働のパイを増やすのを目的としてるみたいです。

でも、竹中氏の新自由主義的な経済理論って、
根本的なところが抜けてると私は思います。

竹中氏は育ちがいいのか人がいいのかわかりませんが、
性善説で考えてます。
新自由主義的な経済は、やったもん勝ちの理論です。
なんでもいいから、やってみる。
やってみて成功したら儲けモン的なところが
あるのですが、これは実際のところ、
性悪説で物事を実行しないと、とんでもないことになります。

やったもん勝ちの世界では、必ずといっていいほど、
モラルが崩壊します。
そのモラル崩壊を防ぐためには厳罰化が必要。
自由化は厳罰化とセットで行わいと、
高速バスの事故みたいなことが、おこるでしょうね。

ところで、石原氏があまり信用するなという竹中氏ですが、
橋下氏は竹中氏のことを官僚打破してきた人物として
かなりの信頼をおいてます。

石原代表と竹中氏との間をどう取り持つか、
橋下氏の手腕がみものです。
松井幹事長みたいに石原氏は80歳で老い先短いから・・・
という感じであしらったら笑えますけどね。