中国の新指導部が発足しました。

*中国新指導部の横顔:王岐山、兪正声、張徳江、張高麗氏ら

新指導部はどのような政策をしていくのでしょうか?

TVでは

江沢民氏の影響が強い

不正と汚職の一掃に取り組むと表明


等ぐらいしか話が出てないので、
もう少し詳しく記してみたいです。

まずメンバーをカテゴリーで分けると、

習近平(太子党)
李克強(団派)
王岐山(太子党)
劉雲山(団派)
張徳江(上海閥)
張高麗(上海閥)
兪正声(太子党)

という形になり、太子党3、団派2、上海閥2となります。

それぞれを簡単に説明すると、

太子党・・・
いわゆる2世党員で、既存権益を守る立場として理解されることが多い

団派・・・
共産党青年団出身の党員で、改革派と言われる
(胡錦濤氏に近い)

上海派閥・・・
1990年代以降の改革解放で恩恵を受けた既得権益層の党員
(江沢民氏の元部下)

という形になります。

元々は、上海派閥のところには胡錦濤氏の息のかかった
団派が入る予定と言われてましたが、
江沢民氏が暗躍し、上海閥が割り込んできたのでは?
と見られてます。

既得権益を守るという意味では太子党も同じようなものなので、
中国共産党は、改革よりもこのまま厳しく縛っていくことを
選択したと見れます。
(=江沢民氏の意向が反映されやすい政権)

また、注目すべき事項として、
江沢民氏の考え方にあります。

江沢民氏は反日教育を推し進めた張本人であり、
対日強硬派でありますが、
最近、中国の海洋進出に執心していると言われてます。

上海海洋大学で江沢民氏は、
「21世紀は海洋の世紀だ」との考えを示し、
「資源に乏しい中国は、海洋事業の発展を重視する必要がある」と
述べたと言われてます。

これらを考えると、中国は今後も日本に対しては
尖閣諸島問題を含め、その他においても
厳しい注文をつけてくるでしょうね!!