*党首討論―政治家としての器、その大小がはっきり出た討論

上記は、民主党の岡田副首相のブログです。

ここで、岡田氏は、

もう1つの問題は、衆議院の「1票の格差」の話です。
「0増5減」は当然ですが、加えて
「比例代表における定数の削減を是非やろう」
ということを呼び掛けられました。
これは、民主党だけではなくて、
自民党もマニフェストに謳っていることです。
したがって、安倍さんに対して「決断して、やろう」
ということを言われました。

安倍さんはそれに対して、この国会でやることについては後ろ向き、
一般論で先送りと、私は受け止めました。


それに対して総理から、もし定数削減がこの国会で
出来ないということであれば、選挙の結果によって
どこが与党でどこが野党か現時点では分からないわけですが、
「次の国会できちっと定数削減を実現する約束をしてもらいたい」
と言いました。

これに対しても非常に曖昧な答えだったわけですが、
総理は「少なくとも国会議員の歳費2割削減だけは
約束してもらいたい、一緒にやろう」
と呼び掛けられました。ここも安倍さんの答えははっきりしませんでした。
山口さんのほうは、「それはやる」と明確に答えられたと思います。


~中略~

少なくとも、次の選挙の結果によってはどうなるか分からない。
総理がまさしくそういう捨て身の覚悟の中で、
「16日解散」と言われたにもかかわらず、
安倍さんはそれを受け止めることに躊躇しているかのような印象を
受けられた方も多かったのではないでしょうか。
私は、政治家としての器、その大小がはっきり出た
党首討論ではなかったかと思っています。



と記述されております。


一見、もっともらしいですが、背景を考えると、
実にあざといものです。


そもそも、民主党の出している定数削減案は
前回の通常国会で否決されているものを
そのまま、また出してきています。

(要は前回散々と議論したのに結論がでなかったものです)

また、民主党の案の中には一部連用制というものを取り入れており、
見方によれば、「一票の価値を正確に反映できない」(=憲法違反)との
意見も、一部の法律家からは出ています。

そのようなものを、「明後日解散するからこれ通せよ」と
言われて、はいそうですかと飲み込む馬鹿はどこにもいないです。

公明党の山口代表を引き合いにして、
自民党の安倍総裁を器が小さいと言われてますが、
そもそも、民主党の案は公明党に有利なものです。

バックグラウンドの違う人を比較して、
器の大小を比較するというのはフェアではありません。



まあ、政治家は口で商売するものなので、
いろんな方便を使って自分をよく見せます。
注意が必要ですね。