*中国が尖閣に攻めてきても、米国は助けてくれない!『日本の国境問題』著者・孫崎享氏が提言
上記の記事ちょっと????な意味で面白かったので、
検討してみます。
「基本的に米国は、他国の国益のためには動かないのです。すでに、米国が手を出さなくても済むシステムができあがっています。日米安保条約第5条には『日本国の施政の下にある領域』で武力攻撃があった場合、『米国は自国の憲法に従って対処する』と書いてあるんです」
これは、正しい認識です。
ところで尖閣諸島を中国に支配されることは、
米国の国益に全く関係ないことでしょうが?
地図をみなくてもわかりますが、
米軍基地が駐留している沖縄の目と鼻の先に、
中国(軍)が乗り込んでくることは、
米国の国益を損なうことにはならないでしょうか?
そういう視点が完全に抜け落ちてますね。
「2005年に『日米同盟 未来のための変革と再編』という文書が日本の外務大臣・防衛大臣と、米国の国務長官・国防長官との間で交わされたのですが、それによると『島嶼の防衛は日本が自分でやる』ということになっています。ということは、仮に中国が尖閣に攻めてきたとします。そこで日本が守りきれなければ島の管轄は中国に移る。そうなると、尖閣はもう日米安保の対象外になってしまう。つまり、中国にいったん武力で奪われれば、日本は独力で奪還しなければならないのです」
これって2005年のことですよね。
今は2012年、この7年間で中国はどれだけ軍備を
拡張して、周辺隣国へ圧力をかけきたかという
視点が抜けています。
もし、孫崎氏のいうとおりだとすると、
中国軍はやすやす太平洋への進出ルートを確保できます。
太平洋の覇権を握っている米国が、
太平洋の覇権を狙っている中国軍に自由を与えるでしょうか?
あと経済的な理由もあげておられます。
米国の対中輸出額は2007年に対日輸出額を抜き去り、その差は広がる一方だからだ。
「米国にとっても日本にとっても、今や中国は最大の輸出先。EUや韓国も事情は一緒です。各国が中国市場でしのぎを削っているなか、日本は尖閣問題で中国市場から撤退しようとしている。これは各国にとっては、日本企業のシェアを奪う大チャンスです。さらに、中国の工業生産額は’10年に米国を抜きました。このことは日本ではあまり認識されていませんが、100年以上続いた“米国の時代”の終わりを告げる世界史的な大事件です。今後も、輸出入ともに米中の経済的な結びつきは高まっていくでしょう。米国にとっては中国との経済関係が最重要課題。日本よりも中国との関係を優先させることは明らかです
上記の中で注意しなけれならないことは、
「米国にとっても日本にとっても、今や中国は最大の輸出先。
EUや韓国も事情は一緒です。」
・・・
最大の輸出先であっても、中身は中国国内で製品化するための部品!
今のところ、中国を部品工場と認識しているが、
消費地としての重要度は低い。
「各国が中国市場でしのぎを削っているなか、日本は尖閣問題で中国市場から撤退しようとしている。これは各国にとっては、日本企業のシェアを奪う大チャンスです。」
・・・
中国への投資金額をみると、
日本以外の各国は既に撤退を進めているのが
明らかです。
賃金が上昇し過ぎた結果、組み立て工場としての
魅力が薄れてます。
「中国の工業生産額は’10年に米国を抜きました。このことは日本ではあまり認識されていませんが、100年以上続いた“米国の時代”の終わりを告げる世界史的な大事件です。」
工業生産額で抜いたとはいえ、
中身の無い(中国内で基幹部品を作れない)状態で
米国の時代の終わりなんでしょうかね???
ここまでをみても、孫崎氏は最初に結論有りきで
理由を後付けしてます。
まあ、孫崎氏は
「中国などの周辺国を刺激して無用な軍拡競争を
煽るだけで意味がないという立場」(wikiより)
らしいですし、そもそも
「カイロ宣言によれば日本の領土は
本州四国九州北海道に局限される」
との持論をお持ちなので、
本州、四国、九州、北海道以外は
どこを取られても問題無しと思ってるんでしょうね。
ちなみに、国会図書館にあるカイロ宣言の文書を
下記に貼っておきます。

「ローズヴェルト」大統領、蒋介石大元帥及「チャーチル」総理大臣ハ、各自ノ軍事及外交顧問ト共ニ北「アフリカ」ニ於テ会議ヲ終了シ左ノ一般的声明ヲ発セラレタリ
各軍事使節ハ日本国ニ対スル将来ノ軍事行動ヲ協定セリ
三大同盟国ハ海路陸路及空路ニ依リ其ノ野蛮ナル敵国ニ対シ仮借ナキ弾圧ヲ加フルノ決意ヲ表明セリ右弾圧ハ既ニ増大シツツアリ
三大同盟国ハ日本国ノ侵略ヲ制止シ且之ヲ罰スル為今次ノ戦争ヲ為シツツアルモノナリ右同盟国ハ自国ノ為ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ス又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ス
右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国カ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ剥奪スルコト並ニ満洲、台湾及澎湖島ノ如キ日本国カ清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民国ニ返還スルコトニ在リ
日本国ハ又暴力及貧慾ニ依リ日本国ノ略取シタル他ノ一切ノ地域ヨリ駆逐セラルヘシ
前記三大国ハ朝鮮ノ人民ノ奴隷状態ニ留意シ軈テ朝鮮ヲ自由且独立ノモノタラシムルノ決意ヲ有ス
右ノ目的ヲ以テ右三同盟国ハ同盟諸国中日本国ト交戦中ナル諸国ト協調シ日本国ノ無条件降伏ヲ齎スニ必要ナル重大且長期ノ行動ヲ続行スヘシ」
どこに孫崎氏の主張がのってるのか
さっぱりわからないのです???
上記の記事ちょっと????な意味で面白かったので、
検討してみます。
「基本的に米国は、他国の国益のためには動かないのです。すでに、米国が手を出さなくても済むシステムができあがっています。日米安保条約第5条には『日本国の施政の下にある領域』で武力攻撃があった場合、『米国は自国の憲法に従って対処する』と書いてあるんです」
これは、正しい認識です。
ところで尖閣諸島を中国に支配されることは、
米国の国益に全く関係ないことでしょうが?
地図をみなくてもわかりますが、
米軍基地が駐留している沖縄の目と鼻の先に、
中国(軍)が乗り込んでくることは、
米国の国益を損なうことにはならないでしょうか?
そういう視点が完全に抜け落ちてますね。
「2005年に『日米同盟 未来のための変革と再編』という文書が日本の外務大臣・防衛大臣と、米国の国務長官・国防長官との間で交わされたのですが、それによると『島嶼の防衛は日本が自分でやる』ということになっています。ということは、仮に中国が尖閣に攻めてきたとします。そこで日本が守りきれなければ島の管轄は中国に移る。そうなると、尖閣はもう日米安保の対象外になってしまう。つまり、中国にいったん武力で奪われれば、日本は独力で奪還しなければならないのです」
これって2005年のことですよね。
今は2012年、この7年間で中国はどれだけ軍備を
拡張して、周辺隣国へ圧力をかけきたかという
視点が抜けています。
もし、孫崎氏のいうとおりだとすると、
中国軍はやすやす太平洋への進出ルートを確保できます。
太平洋の覇権を握っている米国が、
太平洋の覇権を狙っている中国軍に自由を与えるでしょうか?
あと経済的な理由もあげておられます。
米国の対中輸出額は2007年に対日輸出額を抜き去り、その差は広がる一方だからだ。
「米国にとっても日本にとっても、今や中国は最大の輸出先。EUや韓国も事情は一緒です。各国が中国市場でしのぎを削っているなか、日本は尖閣問題で中国市場から撤退しようとしている。これは各国にとっては、日本企業のシェアを奪う大チャンスです。さらに、中国の工業生産額は’10年に米国を抜きました。このことは日本ではあまり認識されていませんが、100年以上続いた“米国の時代”の終わりを告げる世界史的な大事件です。今後も、輸出入ともに米中の経済的な結びつきは高まっていくでしょう。米国にとっては中国との経済関係が最重要課題。日本よりも中国との関係を優先させることは明らかです
上記の中で注意しなけれならないことは、
「米国にとっても日本にとっても、今や中国は最大の輸出先。
EUや韓国も事情は一緒です。」
・・・
最大の輸出先であっても、中身は中国国内で製品化するための部品!
今のところ、中国を部品工場と認識しているが、
消費地としての重要度は低い。
「各国が中国市場でしのぎを削っているなか、日本は尖閣問題で中国市場から撤退しようとしている。これは各国にとっては、日本企業のシェアを奪う大チャンスです。」
・・・
中国への投資金額をみると、
日本以外の各国は既に撤退を進めているのが
明らかです。
賃金が上昇し過ぎた結果、組み立て工場としての
魅力が薄れてます。
「中国の工業生産額は’10年に米国を抜きました。このことは日本ではあまり認識されていませんが、100年以上続いた“米国の時代”の終わりを告げる世界史的な大事件です。」
工業生産額で抜いたとはいえ、
中身の無い(中国内で基幹部品を作れない)状態で
米国の時代の終わりなんでしょうかね???
ここまでをみても、孫崎氏は最初に結論有りきで
理由を後付けしてます。
まあ、孫崎氏は
「中国などの周辺国を刺激して無用な軍拡競争を
煽るだけで意味がないという立場」(wikiより)
らしいですし、そもそも
「カイロ宣言によれば日本の領土は
本州四国九州北海道に局限される」
との持論をお持ちなので、
本州、四国、九州、北海道以外は
どこを取られても問題無しと思ってるんでしょうね。
ちなみに、国会図書館にあるカイロ宣言の文書を
下記に貼っておきます。

「ローズヴェルト」大統領、蒋介石大元帥及「チャーチル」総理大臣ハ、各自ノ軍事及外交顧問ト共ニ北「アフリカ」ニ於テ会議ヲ終了シ左ノ一般的声明ヲ発セラレタリ
各軍事使節ハ日本国ニ対スル将来ノ軍事行動ヲ協定セリ
三大同盟国ハ海路陸路及空路ニ依リ其ノ野蛮ナル敵国ニ対シ仮借ナキ弾圧ヲ加フルノ決意ヲ表明セリ右弾圧ハ既ニ増大シツツアリ
三大同盟国ハ日本国ノ侵略ヲ制止シ且之ヲ罰スル為今次ノ戦争ヲ為シツツアルモノナリ右同盟国ハ自国ノ為ニ何等ノ利得ヲモ欲求スルモノニ非ス又領土拡張ノ何等ノ念ヲモ有スルモノニ非ス
右同盟国ノ目的ハ日本国ヨリ千九百十四年ノ第一次世界戦争ノ開始以後ニ於テ日本国カ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ剥奪スルコト並ニ満洲、台湾及澎湖島ノ如キ日本国カ清国人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民国ニ返還スルコトニ在リ
日本国ハ又暴力及貧慾ニ依リ日本国ノ略取シタル他ノ一切ノ地域ヨリ駆逐セラルヘシ
前記三大国ハ朝鮮ノ人民ノ奴隷状態ニ留意シ軈テ朝鮮ヲ自由且独立ノモノタラシムルノ決意ヲ有ス
右ノ目的ヲ以テ右三同盟国ハ同盟諸国中日本国ト交戦中ナル諸国ト協調シ日本国ノ無条件降伏ヲ齎スニ必要ナル重大且長期ノ行動ヲ続行スヘシ」
どこに孫崎氏の主張がのってるのか
さっぱりわからないのです???