*弁護士にも犯行声明メールか=十数件の事件列挙、未発表分も―乗っ取りウイルス事件

この事件は、警察の問題点を浮き彫りにしましたね。

一つは、前例踏襲型の捜査がサイバー世界では
通用しないということ。

ドッグイヤーで進んでいく、
PCの世界に対しては
どうしても後手後手にまわってしまってます。

誤認逮捕を恐れると、過去の事例に頼ることになりますが、
PCの世界では、1年や2年前の事例は、
参考にならないことが多いです。


もう一つは、やってない人がやったと自白してしまう、
取り調べのシステム。

これに関しては、取り調べを可視化すればいいという
意見が有ります。

可視化することにより、無茶な取り調べがなくなり、
無理な自白はなくなるということです。

一理ありますが、あとは裁判の判決で出てくる
量刑の問題もあると思います。

日本は表向きは司法取引が認められてませんが、
実際は、犯罪者が反省したという名目で、
裁判では量刑が軽くなる(=執行猶予がつく)ことが
多々あります。

今回の事件においても、逮捕された4人のうち
1人(19歳)は、やってもないのに犯行を認めて、
現在、保護観察処分中です。
(その他は1人が否認を貫き通し起訴され、
1人は、最初犯行を認めていましたが後に否認、
現在処分保留中
1人は無罪証拠が出てきたために釈放)

証拠はあがってると言われると、
犯行を認めて執行猶予を狙うか?
犯行を否認して無罪か務所行きか?
二者択一の状況だと、どちらを選ぶかによって
自分の人生が大きく変わります。

ちなみにこの状況を金銭の出費に置き換えると、
今日なら1万円を払う
明日なら10万円を払うか一切払わなくてもいいかどちらかになります
あなたはどちらを選びますか?
という質問に対して、人は圧倒的に
今日、1万円を払いますの方に回答が偏ります。

心理学的に考えると、やっていなくても、
犯罪を認める人というのは多いと思います。

量刑の問題というのも、
あわせて考えていかないとと思いますね。