兵庫県川西市の県立高校
(ネット上では川西明峰高校では?と噂されてますね)
での自殺問題では、
*「いじめ隠す意図ない」 川西・高2自殺
上記の記事のように、
校長が「いじめ」を隠蔽しようと、
遺族に「自殺と説明すれば第2、第3の(連鎖)自殺が出る恐れがある。
『不慮の事故』と説明したい」と持ちかけた。
遺族が拒んだため、「自ら命を絶った」との表現で全校生徒に説明した。
という面に、焦点が集まってます。
でも、ちょっと違和感があります。
まず、現実面から検証すると、
「自殺と説明すると第2、第3の(連鎖)自殺が出る恐れがある。」
という言葉ですが、これは事実です。
社会学者のフィリップスが1974年に
「ウェルテル効果」と命名し実証されています。
ところが、記事を見るになぜ打診したかというと、
高校教育課の中野憲二課長はこの日、県庁で記者会見し、
自殺を知られたくない遺族もいることから、
文部科学省の対応マニュアルでは意向を確認したうえで
公表することになっていると説明した。
と、説明されており、マニュアル対応という面を強調しています。
マニュアルに書いてあるからその通りにやっただけ、
文句があるなら、マニュアル作った奴にでも聞いてくれ!!
という風にも、伝わります。
校長はいったいどういう意味合いで、
遺族に自殺を不慮の事故と説明したいといったのでしょうか?
1.自身の保身
2.マニュアル対応
3.ウェルテル効果による他生徒への影響
簡単に3つに分けてみました。
ここで、事件のおきた時点での校長自身のおかれた状況を
考えてみたいと思います。
ここではネット上で噂されている「川西明峰高校」を想定して
書いてみる。
まず、校長自身の環境であるが、
足高博司校長は今年の4月に赴任されてます。
職場環境としては、まだ赴任して生徒の夏休み期間を除けば
実質4~7月までの4ヶ月というところでしょう。
通常、4ヶ月あれば十分に教職員の把握はできるものですが、
この学校のある川西市はちょっと特殊といわれています。
要は日教組や同和等左系の力が異常に強い地域といわれています。
隣接した猪名川町の小学校校長が昨年4月に学校で自殺しています、
といえば、この地区での校長の立場がどんなものか想像できると思います。
左系の強さは学校のホームページにもあらわれてます。
この学校のHPをみるとわかるのですが、
校長が出てこないんですよね。
ということを考えると、赴任して今までの期間での
教職員の把握は相当に困難を極めたのではと推測されます。
とはいえ、遺族に対して具体的にこまごまと説明した経緯等が
一切出てこないところを見ると、
マニュアル対応で逃げ切ろうとしたとも思えます。
これも考えようによっては、
地域的に教職員の協力を得られない現状では、
精一杯の対応だったともいえなくはありません。
それにしても、17歳で自殺に追い込まれるような
学校環境とはどんなものなんでしょうか?
今回の事件に対して、今後原因が発表されていくと
思いますが、事件の再発を防ぐためには何をすべきか?
校長の対応だけに焦点を当てるのではなく、
徹底的に学校に関するいろいろな問題点をさらけ出していく
必要があるでしょうね。