2017年8月から9月頃

 

外泊から戻り、いよいよ

強化療法最後の治療が始まった。

常に元気で嘔吐もほぼなく、

お薬も難なく飲めていた長男も

この頃は吐くことが増え、

薬を飲むのが大変になっていた。

 

移植に向けそろそろ長男と

別々に寝る特訓をしてくださいと

看護師さんに言われた。

1人で寝るのは寂しいと言うので

それまでは長男のベッドに添い寝していた。

でも無菌室では長男のベッドに

上がることは許されない。

 

無菌室は前室とビニールカーテンで

仕切られていて、

親は前室で寝ることになる。

透明カーテンなので様子は分かるが

無菌室は部屋の壁自体が

アイソレーターの様に

なっていて、とてもうるさい。

そして二人の間には分厚いカーテン。

果たして長男のトイレに

気付いてやれるだろうか。

これは私の特訓だった。

 

以前伝えられた通り

強化療法1クール目の

最後の薬がカットされた。

無菌室入室まであと少し、

そんな時、またしても

クロストリジウムが検出された。

 

えええぇぇ

いま?

なんで今・・・

 

焦ったがなんとかギリギリ移植前に

治せるかもしれない、ギリギリだ。

約一か月の女子部屋に別れを告げ、

シャワー付き個室に隔離された。

結果、なんとか無菌室入室前には

検出されなくなったので安堵した。

 

移植前の検査が立て続く

MRIや心エコー、マルク、

それに発達の検査。

 

無菌室入室当日は

人の少ない時間帯に売店くらいなら

いいよと担当医に言われたので

早朝二人で売店に行ってトミカを買った。

その後放射線の位置決めに行き、

昼食後に長男を最後のお風呂に入れた。

 

出たら好きなおもちゃを

買ってあげるねと約束してから

無菌室に入室した。