2005年に認可され

T細胞性急性リンパ性白血病の

治療成績を向上させた薬

『ネララビン』

商品名『アラノンジー』は

T細胞期待の、希望の薬だ。

 

この薬を使う日を心待ちにしていた。

魔法の薬じゃないのは分かっているが

やはり期待せずにいられない。

 

強化療法が始まった2017年7月初旬の

五日間、ネララビンが連続投与された。

 

投与翌日から長男は

今までよりも少しぼーっとして

よく昼寝をするようになった。

そして寝起きに狂ったように

ギャン泣きして錯乱状態。

 

ネララビンが入ってる間は

寝起きはいつも錯乱して叫んで

手が付けられなくなった。

 

これは本当に怖かった。

何かが乗り移ったような

初めて見る長男の姿で、

薬の副作用の怖さを感じた。

 

他にも手足の痺れがひどく、ふらつくので

歩きたがらなくなって抱っこ移動になった。

 

毎日病気だとは思えないほど元気に

遊ぼう!遊ぼう!と言ってたのが

めずらしく少し減り、

横になってるのが楽なようだった。

 

ネララビン投与が終了すれば

これらの症状もピタリと止まった。

 

他の薬でもいろいろな副作用がでたけど

ネララビンで寝起きに錯乱する長男が

今でも目に焼き付いて離れない。

 

でも、感覚でしかないけれど

やはりネララビンは効いたな、

と思っている。

 

こういう薬があるってだけで

気持ちを少し楽にもさせてくれた。