見飽きている人も5分後にもう一度見たくなる!

ホームアローンはなぜ面白いのか。


こんにちは看板持ち

 

先週の金曜ロードショーで放送された『ホーム・アローン』、皆さんはご覧になりましたか?
「クリスマスといえばこれ!」と真っ先に思い浮かべる人も多い、まさに冬の定番映画ですよね爆  笑

すでに何度も観たことがあるという方も多いと思いますが、
この記事を読み終える頃には、きっともう一度観返したくなるはずです。

 

 

ホーム・アローンとは?

『ホーム・アローン』は、1990年に公開されたクリスマス映画の名作。
子どもが主人公のドタバタコメディでありながら、家族の絆や成長もしっかり描かれています。

 

 

 

あらすじ

舞台はアメリカ・シカゴ。
マカリスター一家は家族全員でパリ旅行へ出発するはずでしたが、当日の朝に大寝坊。大混乱のまま空港へ向かった結果、8歳の少年ケビンを家に置き去りにしてしまいます。

 

一人で留守番することになったケビン。
ところがその家を「留守だ」と思い込んだ二人組の泥棒が侵入を企てます。

ケビンは知恵とアイデアを総動員し、次々と罠を仕掛けて泥棒たちを撃退!
この痛快な攻防戦が、今も多くの人を笑わせ続けています。

 

実は笑えない?アメリカの文化背景

ここで、少し視点を変えてみましょう。

 

日本では「子どもの留守番」は比較的身近なものですが、
アメリカでは、子どもを一人で留守番させることが“ネグレクト(育児放棄)”と見なされる場合があります。

例えば、イリノイ州など一部の州では14歳未満の留守番を禁止する法律も存在します。
ケビンが住むシカゴはイリノイ州。


つまり、映画の設定通りに両親が2〜3日家を空けていた場合、現実では逮捕されてもおかしくない状況なのです。

 

劇中に散りばめられた「リアルな不安」

この文化背景を知ると、何気ないシーンが違って見えてきます。

 

たとえば、ケビンが一人でスーパーに行ったとき、店員に
「Are you here all by yourself?(一人で来たの?)」
と聞かれる場面。

ケビンはとっさに
「僕は8歳だよ。一人で来ると思う?」
「母は車にいるよ。父は仕事中なんだ」
と必死にごまかします。

また、泥棒たちが
「子どもがいるなら、親もいるはずだ」
と話すシーンや、ケビンが警察や警備会社に助けを求めるべき場面で、両親が捕まるかもしれないことを恐れて連絡をためらう描写もあります。

 

これらはすべて、アメリカの親にとって非常に現実的で、決して他人事ではない問題なのです。

 

それでも、なぜこんなに面白いのか?

『ホーム・アローン』は、
✔ 笑えないほどシリアスな設定
✔ 爆笑必至のドタバタコメディ
✔ 心が温かくなる家族の物語

これらが絶妙なバランスで混ざり合っている作品です。

 

「本来なら危険でありえない状況」だからこそ、
ケビンの勇敢さや機転がより際立ち、観る側は思わず応援してしまいます。

シリアスな現実を背景にしながら、思い切り笑わせてくれる。
このギャップこそが、『ホーム・アローン』の唯一無二の魅力なのだと思います。

 

もう一度、観てみませんか?

日本では共働き家庭の増加により、子どもの留守番は珍しいことではなくなりました。
一方で、アメリカではそれが重大な問題として扱われることもある。

そんな文化の違いを知ったうえで『ホーム・アローン』を観ると、
今まで気づかなかったセリフや表情、行動の意味が見えてきます。

「ただのコメディ映画」から、
「背景まで含めて面白い映画」へ。

ぜひこの視点を持って、もう一度『ホーム・アローン』を楽しんでみてください。
きっと、5分後には再生ボタンを押したくなっているはずです🎄✨

 

 

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