ニンニク草取り
1年間のうち、春と秋に同じような気候になる時がある。
ただ秋は夏から冬へ、動から静への移行期になるが、春は冬から夏へ向かう、静から躍動の季節に向かう。冬の終わりから春先に田畑を耕やし、種を播いたり根茎類を植付けする。同時に草の種も目覚める、冬から夏へ向かう季節は作物と草が繁茂する季節となる。自然農法もしくは叢生栽培ならば作物も草もそのままにしておけばいい。
草の中に育った作物を収穫すればいい。
こういった農法で生活の糧を得ている人もいるが、それは稀である。
通常はやはり作物の多収を期待して草取り作業に精出すことになる。盛夏は草と暑さとの戦い、体力勝負となる。この頃体重は最も激減する。
冬の休眠期の頃の体重と比べて最大5kg減った時もあった。
この地、北杜市は日本一日照時間が長いという。
同時に準高原地帯というらしいが、私のところは海抜750m位のところにある。要するに強い陽射しが長時間降り注ぎ、さらに日中と夜間との温度差があってか、夜露をみることが多い。雨は少ないが生育期にある作物や草にとってはこの夜露が恵みの水となり、特に草の生育は早く、旺盛である。
夏から冬へ向かう今の季節。
家や田畑の周囲に眺められる落葉樹の葉はゆっくりと色づき始める。
畑の作物や草は花を咲かせて種を作る準備をしているものもあるし、収穫せずに残った作物は色づき、完熟となり完成された種が作られている。逆に作物や草のない地表面では小さな新芽が一面に生える季節でもある。
作物や草の種がこぼれて生えたものや、意識的に播いた作物の種が発芽するのである。ニンニク畑でも草が生長してきたので、4日前に草取りをした。
ちょうどニンニクの芽が出て草と同じくらいの高さ位になっている状況である。草も指で摘んで優しく上へ引き抜くのである。そうしないとニンニクの新芽を引き抜くというか、新芽を折ってしまうのである。
まだ草の根は浅いので簡単に抜けるが気を遣う作業である。
この時の草取りは実際には2回目となる。1回目は施肥して耕うんして2週間経過したと頃、ニンニクを植え付ける時に、小さな細かい草の新芽が生えた地表面をかき混ぜるのである。
この時に丁寧にかき混ぜると草抜きも楽なのであるが、手を抜くと気を遣うことになる。手を抜くと気が抜けなくなるのである。
これからの季節は取り残したニンニクの周囲の草は取るが畝間の草はそのままにしておく。ニンニクを冬の八ヶ岳颪(おろし)から少しでも避けられるのではないかと思うのである。
今年は八ヶ岳颪からの防護策として畝間にルッコラの種を播いてみた。ルッコラはこの辺りの冬の気候に耐え、厳冬期までかなり生長して生き抜くのである。ニンニクの新芽よりも高く繁茂するのである。