上野の伊豆栄の鰻
今日は、東京は上野に本店のある、伊豆栄の鰻、について語ります。
僕は二十歳の成人のお祝いの時、生みの母親が、日本一うまい鰻屋に連れていくから、といって、
初めて、母親が食べに連れて行ってくれた鰻割烹のお店が、
この、伊豆栄、というお店でした。
初めて食べさせてもらったのが、「殿重」、とのじゅう、といって、
鰻が二段になっている、お店の名物のような特製の、うな重、でした。
このお店は江戸時代の末の頃から創業260年ほどの歴史がある老舗で、
徳川家のご用達だったそうです。
鰻、ウマッ。殿重、ウマッ。ということで、こんなにうまい鰻は生まれて初めてでした。
この時ほど、生まれてきてよかったと思ったことはありませんでした。
必ず一緒に付いてくる、おしんこう、これがまたうまいんですよ。
キモ吸いもおいしいですよ。
それと、伊豆栄弁当というのを注文すると、お刺身がついてくるのですが、
このお刺身が、本当にうまいんです。
いま、丁度、お花見の季節ですよね。
僕は既に家内と先月、上野に行って、お花見散歩の帰りに、
伊豆栄の梅川亭のほうで、(動物園に近いお店)
しっかり鰻食べてきました。
「上野の博物館を見たあと、山を下って池の端へ出、伊豆栄の鰻を食べて、本郷へ抜けるノノ」
というコースが、いわゆる・文化的散歩道・としてもてはやされ、
明治、大正、昭和にまたがって、さまざまな文芸作品の中に登場します。
伊豆栄さんの、「門外不出の技法」について、ご紹介します。
~~~~~~~~~ 門外不出の技法 ~~~~~~~~~~
鰻をおいしく食べていただく条件は、数え上げればキリがありません。
まず、鰻そのもの。脂のりが程よく、風味のまさる天然ものが良いのは申すまでもありませんが、
近頃は養殖技術もすすみ、天然にまけない品質そのものも出廻っています。
台湾や韓国などからの輸入も年々ふえているようですが、味はともかく、
これも天然ものではあります。
タレもだいじです。老舗の老舗たるゆえんはタレにあると断定する方もいらっしゃいます。
作りかたも門外不出で、大きなカメにどっぷりと蓄えておきます。
ごはんのよしあしがこれまた大事。
まして、一般家庭でもササニシキやコシヒカリ以外は敬遠するという現代ですから、
ごはんがおいしいかどうかでお店を選ぶ人もあるくらい。
ただ、いくらお米がよくても、炊き方のコツまで買うわけにはいきません。
むろん、器にも気を使います。
お客様の目に見えないところでは、「裂き」「串」「焼き」が重大三要素といえます。
名のある鰻屋さんは、それぞれに秘蔵の技術を、店の宝として伝承しています。
さて、その三要素ですが、中でもとくに決定的なのが「焼き」です。
俗に《裂き三年、串八年、焼き一生》ということばがあるくらいで、
微妙な味の差が「焼き」一つで出てくるといってもいいほど難しいとされています。
つまり、鰻を料理する方の側から申しますと、「焼きこそいのち」なのです。
~~~~~~~~~~ ここまで ~~~~~~~~~~
僕はこの30年以上、うなぎは、伊豆栄の鰻専門で食べて来ました。
ここの鰻を食べたら、もう、ここ以外で食べる気はしません。
この春、桜を楽しみながら伊豆栄のお弁当なんて最高ですよ。
まだ食べたことのない方は、一度食べてみると、ハマってしまいます。
この春に、けっこう食いしん坊の、タビーの一押しの老舗名店です。
大切な方とご一緒に行ってみてはいかがですか。
いや~、食べたくなってきた! 食べたい! うなぎ。 匂ってきた。
僕は二十歳の成人のお祝いの時、生みの母親が、日本一うまい鰻屋に連れていくから、といって、
初めて、母親が食べに連れて行ってくれた鰻割烹のお店が、
この、伊豆栄、というお店でした。
初めて食べさせてもらったのが、「殿重」、とのじゅう、といって、
鰻が二段になっている、お店の名物のような特製の、うな重、でした。
このお店は江戸時代の末の頃から創業260年ほどの歴史がある老舗で、
徳川家のご用達だったそうです。
鰻、ウマッ。殿重、ウマッ。ということで、こんなにうまい鰻は生まれて初めてでした。
この時ほど、生まれてきてよかったと思ったことはありませんでした。
必ず一緒に付いてくる、おしんこう、これがまたうまいんですよ。
キモ吸いもおいしいですよ。
それと、伊豆栄弁当というのを注文すると、お刺身がついてくるのですが、
このお刺身が、本当にうまいんです。
いま、丁度、お花見の季節ですよね。
僕は既に家内と先月、上野に行って、お花見散歩の帰りに、
伊豆栄の梅川亭のほうで、(動物園に近いお店)
しっかり鰻食べてきました。
「上野の博物館を見たあと、山を下って池の端へ出、伊豆栄の鰻を食べて、本郷へ抜けるノノ」
というコースが、いわゆる・文化的散歩道・としてもてはやされ、
明治、大正、昭和にまたがって、さまざまな文芸作品の中に登場します。
伊豆栄さんの、「門外不出の技法」について、ご紹介します。
~~~~~~~~~ 門外不出の技法 ~~~~~~~~~~
鰻をおいしく食べていただく条件は、数え上げればキリがありません。
まず、鰻そのもの。脂のりが程よく、風味のまさる天然ものが良いのは申すまでもありませんが、
近頃は養殖技術もすすみ、天然にまけない品質そのものも出廻っています。
台湾や韓国などからの輸入も年々ふえているようですが、味はともかく、
これも天然ものではあります。
タレもだいじです。老舗の老舗たるゆえんはタレにあると断定する方もいらっしゃいます。
作りかたも門外不出で、大きなカメにどっぷりと蓄えておきます。
ごはんのよしあしがこれまた大事。
まして、一般家庭でもササニシキやコシヒカリ以外は敬遠するという現代ですから、
ごはんがおいしいかどうかでお店を選ぶ人もあるくらい。
ただ、いくらお米がよくても、炊き方のコツまで買うわけにはいきません。
むろん、器にも気を使います。
お客様の目に見えないところでは、「裂き」「串」「焼き」が重大三要素といえます。
名のある鰻屋さんは、それぞれに秘蔵の技術を、店の宝として伝承しています。
さて、その三要素ですが、中でもとくに決定的なのが「焼き」です。
俗に《裂き三年、串八年、焼き一生》ということばがあるくらいで、
微妙な味の差が「焼き」一つで出てくるといってもいいほど難しいとされています。
つまり、鰻を料理する方の側から申しますと、「焼きこそいのち」なのです。
~~~~~~~~~~ ここまで ~~~~~~~~~~
僕はこの30年以上、うなぎは、伊豆栄の鰻専門で食べて来ました。
ここの鰻を食べたら、もう、ここ以外で食べる気はしません。
この春、桜を楽しみながら伊豆栄のお弁当なんて最高ですよ。
まだ食べたことのない方は、一度食べてみると、ハマってしまいます。
この春に、けっこう食いしん坊の、タビーの一押しの老舗名店です。
大切な方とご一緒に行ってみてはいかがですか。
いや~、食べたくなってきた! 食べたい! うなぎ。 匂ってきた。