ラミ後継だ!新外国人・ボーカー…メジャー通算17本塁打、左の長距離砲
スポーツ報知 12月15日(木)8時1分配信
 巨人が来季新外国人に、今季米大リーグ、フィリーズに所属していたジョン・ボーカー外野手(28)を獲得に向けて調査していることが14日、分かった。メジャーデビューした1、2戦で連続本塁打を放つなど左の長距離砲で、通算17本塁打。ジャイアンツ在籍時には、通算762本塁打を放ったバリー・ボンズの後継者とも期待された逸材だ。ラミレスが退団し、強打の外国人外野手の獲得は急務だった。FAで村田を獲得した原巨人は今オフ、3年ぶりの覇権奪回に向けて補強の手を緩めない。

 V奪回に足りないピースは、まだあった。来季、外野で定位置が確保されているのは長野だけで、2枠が空いた状態になっている。そこで目を付けたのが、強打のボーカーだった。

 28歳の左打者は、2004年のドラフト3巡目でジャイアンツから指名を受けて入団。08年4月にメジャーデビューを果たすと、1、2戦目に連続試合アーチを記録。ジ軍史上初の偉業を成し遂げ、この2戦で7打点をマーク。メジャーデビュー2試合で7打点は大リーグで54年ぶりの快挙だった。この年はジ軍の一員として111試合に出場。10本塁打、43打点をマークするなど、チームの主砲として長らく君臨して活躍したバリー・ボンズの後釜として、周囲からの期待も高かった。

 その後、パイレーツ、フィリーズと移籍し、主力として出場機会に恵まれたとは言えなかったものの、外野ならすべて守れる順応性の高さと、一塁もこなせる器用さを見せた。シュアな中にも一発を狙える打撃力にも定評がある。

 巨人サイドはメジャーでの経験はもちろん、マイナー、特に3Aで残している高い数字にも着目した模様。09年にはジャイアンツ傘下3Aで104試合に出場。21本塁打、83打点で打率は3割4分2厘をマーク。今季もパイレーツ傘下3Aで打率3割以上を記録するなど、のべ5シーズンの3A生活で311試合に出場し、残した打率は3割1分4厘。変化球打ちもうまく、日本の野球に十分対応できると判断したようだ。

 巨人は今季、外野で1年間主力として戦ったのは長野だけと言っても過言ではなかった。ラミレスも4番を外れてオフに正式退団。横浜DeNAからはFAで村田を獲得し、内野陣の層は厚みを増したものの、外野陣の底上げは至上命令でもあった。

 原監督は来季の打順に関して、1番・坂本、3番・長野、4番・阿部、5番・村田で臨むことを示唆している。ジグザグの打線を目指している指揮官の構想通りなら、強打の左打者であるボーカーは、小笠原と6番を争うことになりそうだ。高橋由や矢野、そしてベテランの谷も黙ってはいないはず。新助っ人の獲得はチーム全体の強化策にも十分になる。

 ◆ジョン・ボーカー(John Bowker)1983年7月8日、米カリフォルニア州サクラメント生まれ。28歳。ロングビーチ州立大から04年のドラフト3巡指名でジャイアンツ入り。08年4月12日、本拠地のカージナルス戦でメジャーデビュー。「6番・右翼」のスタメンで3ランを含む2安打。10年途中にパイレーツへ、今季途中でフィリーズへ移籍した。185センチ、92キロ。左投左打。