藤田嗣治、あの乳白色はベビーパウダー
読売新聞 1月13日(木)3時9分配信
優美な裸婦などを描き、乳白色の絵肌で知られる
画家・藤田嗣治(ふじたつぐはる)(1886~1968)が、
戦時中の作品で日本製のベビーパウダー「シッカロール」を
画材に用いていたことが分かった。
3月から藤田の企画展を行うポーラ美術館(神奈川県箱根町)が
3月から藤田の企画展を行うポーラ美術館(神奈川県箱根町)が
12日、明らかにした。
1942年頃、写真家の土門拳が制作中の藤田を撮影した一連の写真を、
1942年頃、写真家の土門拳が制作中の藤田を撮影した一連の写真を、
同館の内呂(うちろ)博之学芸員が調査したところ、キャンバスの脇に
シッカロールの缶が写り込んでいた。
生乾きの画面にかけてすり込むか、油絵の具に混ぜるかしたと
推測されるという。
藤田は生前、自らの技法をほとんど語らなかったことで有名で、
藤田は生前、自らの技法をほとんど語らなかったことで有名で、
独特な乳白色の発色については、謎に包まれた部分が多かった。
近年の修復調査で、20年代の作品の表面からシッカロールの主成分でも
ある「タルク(滑石)」が検出されていたが、具体的に何をどう用いたかは
よく分かっていなかった