掃除機をかけるために、ふと入った部屋。


そこに、雛人形が飾ってありました。


今日は2月8日。


母に聞いたら「2月5日が大安だったから」とのこと。


膝が痛くて、
体が揺れる感覚がなかなか消えない中、
母が一人で、丁寧に、静かに
人形たちを飾ってくれていたそうです。


その雛人形を買ってくれたのは、
もうこの世にはいない祖父母。


初孫だった私のために、
決して裕福ではなかった中で、
当時の精一杯を注いでくれた雛人形。


昭和の「見栄」だったのかもしれない。


でも今なら分かる。


そこにあったのは、確かな愛だったんだと。


幼少期、いろいろあったけれど、
53歳になった今の私がふと気づいた。


「ああ、土台には愛しかなかったんだな」って。


そう思った瞬間、
モップを持つ手が止まって、
ちょっとうるっとしてしまいました。


何日か前に見た動画で、
雛人形はその家に入ってきた
陰の気や厄を引き受けてくれる存在だと聞いたことを思い出しました。


そして、ひな祭りが終わったら
「ありがとう」と感謝して箱にしまうことで
雛人形は浄化されるのだそうです。


それってきっと、
「役目を終えた存在を、ちゃんと休ませてあげる」ということ。


人に例えるなら、
「ありがとう、今日はもう休んでいいよ」
って声をかけるようなもの。


そう思ったら、
この雛人形たちが、
祖父母から母へ、母から私へと
ちゃんと愛を手渡してくれていた存在なんだと感じました。






気づくのが遅くてもいい。


今、気づけたことが、何よりの答え。
今日は、心の奥が少しあたたかい一日でした。