私が背伸びしてカメラを買ったのは、本当は親を撮るためです。

子どもの成長を記録するように、母の日、誕生日や還暦のお祝いを思い出にのこしていけたら素敵だなと。


ヌメ皮を花びらの形に切り、草木染めしたピアス。アシンメトリーなデザインと、自然な色合いに心奪われて、ヒカリエに出店中のクリエイターさんとずっとおしゃべりしちゃいました。





次に会ったときはきっと買っちゃうな。

veriteco 花と手仕事のアトリエ
http://veriteco.com/
家族がすい臓がんを患い、9ヶ月が経ちました。

初めて患者会・家族サロンに参加してきました。もう数年闘病を続けている患者さんご本人やごく最近、親が発症したばかりという方々などがいて、終始和気あいあいとしながらも、お互いにその気持ちがわかるだけに、思わず涙がにじむ瞬間がたくさんありました。。

すい臓がんは最難治がんといわれながら、国内で使用できる抗がん剤が少なく、アメリカで標準治療として使われている抗がん剤すら、日本ではまだ承認されていません。現在使用されている抗がん剤も過去に承認まで5年を要しています。

5年。進行が早いすい臓がんの患者さんや家族にとって、なんてもどかしくムダな時間でしょうか。。。

このドラッグラグを解消すべく、署名活動が行われています。オンライン署名が可能ですので、ぜひ多くの方にご協力いただけると、とても嬉しいです。

ドラッグラグ解消に向けた署名ご協力のお願い
すい臓がんアクションネットワーク
http://www.pancan.jp/solvedraglagproblem
いのちを半分こできたらいいのに。

そうしたら、同じだけ生きて、一緒に人生を終わることができる。

のこしていくことと、のこされることはどちらがつらいだろう。
6月28日(土)18:30~ 宇都宮・釜川沿いで、映像によるファッションショーが開かれます。

kamagawa

決しておしゃれなイメージはない栃木だけど(笑)、市街を流れる釜川沿いは実は洗練された街並みのステキエリア。

「釜川を中目黒のようなファッションストリートにしたい!川にランウェイは作れないし、映像のインスタレーションをやろう!」ということで、ファッションイベントをやることになったとか。

川沿いの店舗の壁や布仕立てのスクリーンに、地元の方をモデルに、クリエイターの方たちが結集して制作されたファッションショー映像が流れます。

KAMAGAWA POCKET
http://kamagawapocket.com/2014/06/04/795

外はまだ涼しくて気持ちいいし、ハンドメイド・ファッションショーの映像を観ながら、川辺でビールを飲むなんて幸せだろうな。

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旧柳宗悦邸の隣にある日本民藝館に来ました。

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濱田庄司展は、おじいちゃんちにありそうな壺ばかりだなーと思ったけど、思わず欲しくなるほど美しい、500年前のメキシコの大皿や、バーナード・リーチのかわいい豆皿などもありました。

いやー そして笑ったのは南米の土偶たち。コロンビアの土偶、かわいすぎるでしょ。

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先週まで東京都美術館で開催されていた『バルテュス展』に滑り込みました。

ピカソが20世紀最後の巨匠と呼んだ親日家の画家、バルテュス。最後の奥様は日本人の方で、和服姿のバルテュスがあまりにもイケメンだと事実に一番ビックリしました。

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バルテュスの絵の特徴はその構図。少女の足やら腕やらがいつもソファからずり落ちていて(笑)、その様がとても色っぽい。好きだったのは「眠る少女」。デコルテがとてもきれい。女優の高畑敦子さんに似てますよね。

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バルテュスらしくないかもしれないけれど、爽やかでとても気に入ったのは「地中海の猫」。これはバロンに似てる!海辺にオープンしたレストランにプレゼントしたものだそうです。

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丸の内の三菱一号館でもバルテュスの作品展を開催しているそうなので行ってみようかな。
昨日は誕生日で、母が抗がん剤治療を始めた日でした。

父からの誕生日おめでとうというメールに、添付されていたのは抗がん剤の資料。抗がん剤は薬であると同時に毒でもあるから、母の身体に抗がん剤を入れることが怖くてたまりませんでした。母のがんは進行していないので、強い抗がん剤は必要ないと思ったし。。

「産んでくれてありがとう。」・・なんちゃって。

アメリカに遊学していた頃、母が誕生日にくれたメールをパスポートに入れて、ずっと大切にしています。私が生まれた瞬間の感動を綴ったこのメールを読んだとき、ホームシックで涙がとまらなかったのです。

passport

抗がん剤を始めることになって、これまで気丈だった母が初めて医師に余命を訊きました。

心には体力がある。いつもいつまでも前向きでいられるわけじゃない。
もううだうだ考えずに強くなる!ときには励ましたり、弱さに寄り添っていられるように。

気を紛らわせたくなんてない。
お母さんが苦しいなら、いつもお母さんのことを考えていたいし、
心をひとりぼっちにさせたくない。

たくさんのひとに笑顔を向けられなくても、大切な人にだけは、笑顔を絶やさずに過ごしたい。それが精一杯です。
森美術館で開催中の『ゴー・ビトウィーンズ展:こどもを通して見る世界』を観てきました。

go

ゴー・ビトウィーンズとは、英語が不自由な両親の通訳として文化を行き来する移民の子どもたち。文化の間、現実と想像の世界の間。子どもの頃に経験したトラウマを写真でユーモアで表したり、母親のおなかから生まれてきた瞬間の記憶を「ぴゅーて出てきたの!」と話すうさんくさい子どもの映像も出てきたりします(笑)。とはいえ、

子どもにとって世界のサイズはとても小さい。
閉じ込められた世界のなかで、夢みたいな想像もまるで物語のような悲劇も、すぐに手が届きそうなところにあった。
そんな幼い頃の感覚を手繰り寄せてゆくような時間でした。

『ゴー・ビトウィーンズ展:こどもを通してみる世界』
http://www.mori.art.museum/contents/go_betweens/index.html
「写真で会話をしようよ」
どうしてもどうしても欲しくなって、少し高かったのに、思わず衝動的に買って帰ってしまった写真集、「Gift」 川内倫子、テリ・ワイフェンバック

gift

どちらも光を意識した写真がきれいで、とても似てる。でも、どうしてこのふたりが一緒にギャラリー展をしているのか、はじめは不思議に思いながら観ていました。

terri

そのこたえがこれ でした。

rinko

Terriへ
5年前、わたしたちがNYのブルックリンで初めて会ったとき、ちょうど満月でしたね。
そして3年前にパリで再会したときも満月で、偶然ふたりともiPhoneで同じ景色を撮影していました。
その小さな偶然が嬉しくて、いつのまにかお互いのメッセージになにかしら写真を添付するようになりました。
それで一昨年の冬にパリで会ったときに写真で会話をしようよ、と提案したらあなたもおもしろがってくれて、いつのまにか一年が経ちました。

IMA GALLERYで6月8日まで。