お金やモノなど目に見える資産を中心に評価してきたこれまでの資本主義が次のステージへ移行する、今はその転換期にあるように感じます。
ドラッカーが云う「知識労働者」の時代が実現しつつあるのかも知れません。
現在のお金とモノ中心の資本主義の後に訪れる「知識資本主義」において大事にされるのは次の5つの資源と云われています。
①知識や知恵、②人と人のつながり、③評判、④信頼、⑤感性や文化。これらはお金では換算できない目に見えない資源です。
特に、これからの人工知能の時代ではSNSで出会える情報や知識より、経験を通して自分でつかみ取った知恵が重要になります。
一方、社会の現状は弱肉強食、競争社会、利益至上主義が正義とされ目に見える資産だけを追求してきました。その結果、目には見えない重要な資源が軽視され崩壊の危機を迎えています。つながり、連携、モチベーション等が低下し、その結果として生産性の低下、個性・特長や長期の競争力が摩耗している現状です。
そこで私たちが大切にしなければならないのが、社会や組織の中に潜在している知恵を共有することです。また知恵の共有には共感が必要で、共感を生み出せる機会や仕組みを敢えて創り出すことが求められます。一見ムダに見える“共感の機会”こそ、創造性と生産性を解き放つために見直さなければなりません。
そして時代は、目に見えない価値を中心に拡大成長する次世代の資本主義「知識資本主義」へ転換していきます。
最近の若者はお金やモノを所有する価値ではなく、心の満足や精神的価値を追い求める傾向が強く、知識資本主義への移行を先導している(のかも知れません?)。
しかしそこにはいくつかの疑問が浮かびます。
①知識資本主義の体制の中で、稼ぐ方法は何か、どのようなシステムがあり得るのか。②ビジネスモデルや人(知識労働者)の働き方はどのように変わるのか。③知識資本を持たない人々は安定、幸せになれるのか。④富の(再)分配は必要になるのか、どのように行なうのか。
こんな疑問や戸惑いにはお構いなしで時代は素早く変わります。時代のトレンドに乗りながらその行く末を見定めたいのです。
企業経営とは「環境適応業」である
現状は変化が常態である。変化をコントロールすることはできない。
我々にできるのは変化の先頭に立つことだけである。
変化はリスクに満ち、楽なことではない。しかし、変化の先頭に立たない限り
生き残ることはできない。
変化を脅威ではなくチャンスとして捉え、利用しなければならない。
(P.F.ドラッカー)
