ちょっと若い子と飲む機会がありました。彼は大学3年生でそろそろ就活だということで、身近で話しやすそうなオッサンという事から選ばれたんでしょうが、いろいろショックだったので書いてみようかと思います。
正確には彼の友人も後から来たのでお二人と話しましたが、彼らが現代っ子のスタンダードだとしたらちょっと怖いなと思ってしまいました。

簡単に要旨を述べると

1. 安定した一流企業に入りたいし底辺の仕事はイヤだ。
2. 聞いたことない企業に入るくらいなら今から公務員を目指す。
3. 近未来的にも将来的にも独立は絶対ない。
4. カノジョは欲しいけど結婚や子作りは考えられない。
5. 福利厚生や有給などの制度をすごく重視している。


とまぁこんな感じでした。それぞれに私の考えや一般的な社会の通念を話したんですが、なかなか議論が噛み合わずモヤモヤしてしまいました。あまり上から目線で説教するのは気が引けたので後日メールをするという事でお開きとなりました。考えに対して反論というのでは彼らも理解できないでしょうし、反発もあると思うのでオジサンのメッセージという形をとる事にします。

1. 職業に貴賎はない。あるのは必要とされているかどうかだ。
これは若者は絶対に理解できないし、20歳当時の私も分かりませんでした。やっぱり女の子受けの良い仕事をしたいし、やりたい事をやるには何でもお金がかかる。良い大学に入るために苦労したんだからそのくらい望んで当然と考えるでしょう。
でもね、人間って不思議なものでお客さんが全く必要のないものを無理矢理売りつけたりすると、まともな精神構造の人間は病んじゃうんですよ。僕の友人では都銀に入って投資信託のノルマがきつくてうつ病になっちゃった人がおりました。投資信託は市場がどうなろうが胴元だけは必ず儲かるインチキ商品ですから、真面目な人だと常にウソをついてる感覚になっちゃいます。
心のストレスは精神と共に体も確実に蝕んでいきますので、いつか壊れてしまうわけです。
反面、一般的に底辺とされている単純作業、力仕事、風俗業などはイメージは悪いかもしれませんが、確実に需要があってそれに対して供給をしているという経済原理が伴っています。不器用な私に家は作れませんし、イケメンではない私に風俗業は必要なものです。
いい歳をしてこれらの職業を蔑む人もいますが、当然まともな人間からの尊敬は得られません。

2. 私が頭を下げているのはお前じゃない。
これも尊敬を得られない人の典型的なパターンです。コンビニとかでもたまに見かけますよね。反論できない立場の人間に対して高圧的に出る人は、ハッキリ断言しますがゴミです。
商売ですから毎日頭を下げますが、私が頭を下げているのは君の後ろにある会社であり、1万円札です。私は特殊な顧客やお世話になっている人には特別に丁寧にしますが、顧客と下請けさんで態度を変えるような事はしません。フレンドリーになるのは一向に構わないと思いますが、「こっちは仕事出してやってんだから」みたいな態度が見えたら、こちらは「あ、こいつはこの程度の人間だな」と烙印を押します。

3. 「使えない」か「死ぬほど使えない」か
今、大学高学年で社会に希望を持っている諸君には厳しい言葉になりますが、君たちが目指しているような大企業が求める能力に達している人など大学生にはおりません。雇う側からすれば、「使えないヤツ」か「死ぬほど使えないヤツ」程度の違いであり、「使えない」ことに変わりはないのです。一般的に会社に利益をもたらす能力に達するには3~5年程度かかりますし、それまではタダ飯喰らいのニートで給料頂けるだけありがたいと思った方がよいです。福利厚生や待遇を気にするのも良いですが、そればっかり言ってると脱落すること間違いなしです。
経済学で良く言われる比率で2:6:2というのがあります。利益を出すのが2割、そこそこ稼ぐかトントンの人が6割、箸にも棒にもかからないのが2割です。これで成り立っているのが会社であり社会です。是非みなさんには上の2割を目指していただきたいです。

4. 高収入の仕事にはウラがある
一般的に職業の頂点とされているのは医者と弁護士でしょうか? 彼らの現実を知ったらもらって当たり前と考えるでしょう。
医者で余裕があるのは、親が開業医で金銭的に余裕がある家庭くらいで、普通に入試で入った人は30歳くらいまで地獄を見ることになります。普通の企業よりは給与は多いですが、休みはほとんどなく旅行も自由にできません。責任は会社員に比べて著しく重い上に医者になってからも競争が激しく勉強していないとすぐにヤブ呼ばわりです。
弁護士もドラマなどで華やかな描かれ方をしますが、とんでもない勘違いです。一年の大半は下らない民事訴訟や痴話ゲンカのお手伝いです。彼らは仕事で受けた以上、ウソと分かっていても弁護せねばなりません。簡単に言えばウソの付き合いを幇助するのです。
私は被告になった裁判で全面勝訴しましたが、後味は非常に悪いものでした。また、そのために費やした時間は人生の中で一番の無駄だったと断言できます。


私は決して大成功している部類の人間ではありません。むしろ好きな事を商売にしてしまい、なかなか儲からずに50になってしまいました。ですが、おかげさまで成功者や勉強家の方とは多く知り合いになれ、学ぶことができました。
教科書に書いてないことはたくさんありますし、口で教わっても学べないことは世の中に五万とありますので、是非謙虚な姿勢で学び、感じる事を続けて頂ければ幸いです。

また、全員に望めることではありませんが、機会があったら独立や投資を考えてください。結婚や子作りも同じです。無い頭でゴチャゴチャと考え条件をつけているとチャンスを逃しますよ。逃した魚は大きいと気づいた頃には体力も美貌も資金力もなくなっています。後悔の少ないストレスフリーな人生を送りましょう! それが健康長生きの最大の秘訣です。