自分の思い通りにいかないことや不本意な出来事があるたび心が上がり下がりを繰り返す原因は何でしょうか。

意外に思うかもしれないけれど、自分のことを知ろうとせず、目標達成や問題解決によって自分の心を満たそう、悩みをなくそうとしていると、感情の上がり下がりを繰り返すことになります。

目標を持つことは大切だけど、満たされない気持ち、人に認められたい気持ちを満たすために目標を達成しても、一時的な満足しか得られません。

実際、大きな目標を達成しても数ヶ月後にはさらに大きな刺激を求め、次の目標を探すことになります。

目標達成では、心を完全には満たせないことを知ることが大切です。


問題解決も同じです。

問題を解決することは大切だけど、いくら目の前の問題を解決しても不安や悲しみは死ぬまで無くなりません。

人生には自分の病気や死、家族との別れなど避けられないこと、努力ではどうにもならないことがあります。

感じ方や量は変わっても自分の内側から湧き出る悲しみ、不安や恐れ、怒りなど不快な感情は死ぬまで付き合うものです。

無くなることがない不快な感情を無くそうとしていると、感情の上がり下がりで苦しむ空回りをすることになります。

この段階を超えるには、自分の心がどうなっているのか?自分の内側はどのような構造で、どのようなシステムで動いているのか?という、自分を知ることが重要になります。


問題解決も目標達成も重要ですが、それを活かすために自分を知ることが大切なのです。