焦ってやったことは上手くいかないものです。
時代が大きく変わっていく今の時代、大きな変化は不安や恐れを人に与えます。
不安や恐れとどう向き合ったらいいか、その対処法を知っていればいいのですが、不安や恐れを回避するために動くと、内側で感じた不安と恐れが現実になってしまいます。
まず、不安や恐れを感じたときは、「大変なことになったらどうしよう?」など、不安を材料に思考を動かさないことです。
不安や恐れを使って想像力を膨らますと、不安が増すだけで何の解決にもなりません。
それどころか、現状を正しく観る力、的確な判断力やアイディアを失っていきます。
もうひとつは、不安や恐れを回避するために動かないことです。
不安を抱えたまま「なんとかしなければ」と動いたり、対策を打ったことは、一時的な安堵感は得られますが、長期的な視点で物事を見た時、その言動がさらなる大きな問題の原因になったり、一番大切なものを失うきっかけになります。
大切なのは、不安や恐れに駆り立てられ、反射的に考えたり、身体を動かすのではなく、今の自分の状態をしっかり観察することです。
不安や恐れを感じている自分を、我が子を見守るように寄り添うプロセスをしっかり取った上で、本当は何が欲しいのかと、自分に問いかけてみることです。
もし、安心が欲しいとしたら、安心を手に入れるために何ができるか、そこで頭を使って考えていきます。
もう一度整理すると、不安や恐れを感じた時、不安を回避するために、考えたり、動いたりすると、さらなる望まない結果がやってきます。
不安や恐れを感じた時、不安や恐れを感じている自分に寄り添い、本当に得たいことにまず気づいてあげることが大切です。
その答えが、安心、であれば、安心を得るためにどうすればいいか考え、動くようにします。
変化の大きな時代、この違いの重要性を知り、それを知識レベルでなく実行できることが、仕事や子育て、人間関係、自分の人生において、人生の明暗を分けるほど違いが出てきます。
昔から言われる、焦ってやったことは上手くいかない、これは本当に、その通りだと思います。
変化の激しい時代、本当の安心やつながりを得る知恵と方法を知っておくことはとても大切だと思っています。