【要点】
・自分のパーソナルブランドを確認する
・目指すキャリアに必要な要素を見極める
・目的と理由を明確にする


パーソナルブランディングは、ライバルと差をつける一連のスキル、経験、個性に帰着します。パーソナルブランドは自然にできることもありますが、キャリアと私生活の両方にポジティブな結果をもたらすためには、積極的に育てることが不可欠です。


■自分は何者なのか

意識的かどうかはありますが、人は毎年大小さまざまに新しい経験やスキルを身につけています。

 

自分の個性は、生活の中のできごとや、知識、訓練、遭遇する状況によっても形成されます。そのため、自分と一緒にパーソナルブランドも成長します。

 

過去の経験を念頭に置き、次の質問を自分に問いかけて、過去一年間にどれだけ自分が成長したか判断しましょう。

 

・なぜ今の職業に就いているのか?
・自分に一番向いていることは何か?
・5年後の自分はどんな自分になっているか?

 

次に、友人や同僚などの第三者にパーソナルブランドを評価してくれるように頼んでみましょう。

・他人から見て自分はどんな人間か?
・他人から見た自分の強みは何か?
・他人から頼られたり、主導して欲しいと思われるか?

 

そして、失敗や落ち込んだことを思い出してみましょう。そういう瞬間にこそ、人間は最も学ぶことが多いのです。


■必要な要素を見極める

社内異動を計画していたり求職中だったりする人は、他人より有利になれるスキル、習得した知識、経験について考えてみましょう。

 

手に入れたいポジションにしっくりくるパーソナルブランドを身につけるには、どのような手順を踏むべきか自問しましょう。

 

次の問いに答えが出せるように自問しましょう。

 

・現在のパーソナルブランドは、現在のキャリアパスにどのように適合しているか?
・新しいポジションに就くためにどのようなスキルが必要か?
・なぜそのキャリアパスに移ろうと思っているのか?

 

内容、トーン、スタイルの点でそれぞれが少し違うように見えても、目的、信念、意欲が表現されていることが大切です。


■目的と理由を明確にする

しっかりした目的意識がないと、身につけたいパーソナルブランドは決して完全なものになりません。

 

自分が何をしていて、どのような仕事に就いているのか、どんな目標を持っているのかといったことは、常に明白です。

 

しかし、他人には、なぜ自分がその目標のために努力しているのか、そこまでわかっていません。

 

その「なぜ」を核として、自分が何者であるか、そしてなぜ今それをしているのか考えましょう。何が自分を動かし、どのような目的と信念がそういう目標に向けて前進させ達成させようとするのか、しっかり時間をかけて説明文を作りましょう。

 

こうしたことを自覚することで、他人と一線を画す上に、より良い洞察を得て目標達成につながるのです。