歯みがきのときに血が出たり歯ぐきが腫れていたり、こんな歯周病の症状が出てきたらオーラルケアの見直し時です。
健康で若々しい歯と歯ぐきを保つための正しいケアを紹介します。
 
 
歯周病
 

■歯を失う主要因である歯周病の予防がとても重要

オーラルケアで最も興味のあることといえば、ホワイトニングや矯正などの見た目の問題かもしれませんが、それよりもまず重要なのは歯周病の予防です。

実は40歳以降の歯を失う大きな原因が歯周病です。
歯周病が進むと歯ぐきが延焼を起こして腫れ、重症化すると歯を失うことにもなりかねません。
ホワイトニングや矯正もいいですが、その前に健康な歯と歯ぐきという土台をつくることが先決です。

歯周病は、歯ぐきに細菌が感染して炎症を起こす歯肉炎と、歯周炎の総称ですが、一体どんな病気でしょうか。

歯と歯ぐきの境目には歯肉溝(しにくこう)という1~2mmのすき間があり、ここの清掃が不十分だと歯垢という細菌の塊が付着します。
すると細菌が出す毒素で歯ぐきに炎症が起きて赤く腫れ、歯肉炎になります。
炎症が深部に進むと、歯肉溝に袋状の隙間(歯周ポケット)ができ、これがしだいに深くなり、そこにさらに歯垢がたまります。
これは歯ブラシでは取り除けないため、細菌が増殖して悪化し、歯周炎になります。
すると歯ぐきがブヨブヨと腫れて出血し、膿が出たり、口臭が強くなったり、歯ぐきがやせて歯が長くなったように見えることもあります。
さらに進むと歯を支える歯槽骨が溶けて歯がグラグラになり、放置すると歯が抜けてしまうのです。

歯周病は特に痛みなどがないため、自分で気づきにくいが、30歳以降の約8割は歯周病にかかっていたりします。
しかも歯周病の人の約10%は重症化するのですが、その場合の発症のピークは38歳くらいです。
さらに歯周病は重症化するとその菌が体内に運ばれ、動脈硬化や脳血管疾患、心臓疾患や妊娠トラブルなど全身の病気にリスクが高まっていくので注意が必要です。

歯周病を防ぐ方法ですが、歯周病は歯垢が原因なので歯垢さえ除去すれば予防できますし、軽い歯周病であればブラッシングだけで治ります。
そのためには歯科医院で定期的な思考を除去することも欠かせませんが、なにより大切なのは毎日の正しいブラッシングです。
正しいブラッシングさえできていれば歯周病だけでなく虫歯も防ぐことができるのでいくつになっても健康な歯と歯ぐきを保てます

歯は一生ものなので正しいケアを心がけましょう。