北海道・笑いのスター、ひでねぇこと、櫻井英代さんが中部地方にやってくる！詳細は下記に！

『メッセンジャー52号』に登場し、表紙では素晴らしい笑顔を見せてくれたひでねぇ。

2015年10月の北海道・小樽での自分のライブに来てくれたとき、彼女はまだ治療中でした。

ひでねぇは、その半年前の４月、腹膜がんが再発し、余命３ヶ月の宣告を受けていたそうです。

「もう年内はもたない。早ければ３か月」

笑いヨガをしているひでねぇ。余命宣告を受け、２０１５年５月、もう最後だと思って参加した笑いヨガのイベント「ワールドラフターデイ」。

娘さんに車椅子を押してもらって参加したひでねぇ。

そこにはたくさんの仲間がいて、一緒に笑ってくれました。

笑いヨガの仲間はたくさんの「大丈夫！」の言葉をかけてくれました。それは慰めやかわいそうの「大丈夫？」ではなく、笑いヨガらしく「絶対元気になるよ！」というポジティブな「大丈夫！」。

ひでねぇは「これで思い残すことはない」と思う反面、仲間のおかげで「冗談じゃない！私ががんで死ぬわけがない！」という気持ちが湧いてきたそうです。

スイッチオン！

ひでねぇは医師から緩和ケアを勧められ、抗がん剤治療は体力的に難しいと判断され、医師も積極的ではありませんでした。

それでもひでねぇは、治すために抗がん剤治療を受けることを申し出ます。何もしないより、可能性にかけたのです。

医師は抗がん剤治療に反対しました。

「私なら受けない。副作用に苦しむより残された時間のほうを大切にする」

それでも私はお願いしました。周りがどう思っても私の人生なのだから私が決めていいはず。

「私は私です！私はどうしても生きたいの！」

しかし、強い副作用により、ひでねぇはどんどん衰弱していきました。医師は「言った通りでしょう」という顔。

ひでねぇはあきらめません。

「最後に先生が名前を挙げた抗がん剤を受けさせてください！」

すると、

その抗がん剤が効いて、どんどん腫瘍マーカーが下がっていったそうです。

３か月治療を受けたところで、医師治療の延長を勧めてきましたが、ひでねぇはここが終わりどきだと判断し、治療の中止を申し出ます。

ひでねぇは治療中も、治療後も、生活改善、自己治癒力を高めるための養生法を実践。

そのプロセスで、小澤さんの「ガンの辞典」や、ぼくの本や「メッセンジャー」に出会います。

その最中、2015年10月、小樽のぼくトーク&ライブに来てくれたのでした。泣いて、笑って、歌って、踊って、ビンビン響き合いました。

それからどんどん元気になっていって、2016年11月に「杉浦貴之」単独ライブ主催、2017年5月には「がん治っちゃったよ！全員集合!in北海道」を主催されるなど、たくさんの方に希望をつないでいきます。

ひでねぇの何がよかったか。

全部、自分で決めていることだと思います。

医師のいいなりになるのではなく、自分で調べ、自分の考えを伝えて、自分で選んできた。

そこに「がんは自分で治す」という「覚悟」があったのだと思います。「覚悟」があったからブレなかった。

抗がん剤治療も効いた、取り組んだ自己治癒力を高める方法も良かった、がんと向き合うメンタルも良かった、家族、仲間の支えも力になった。笑いと笑顔が大きな力を発揮した。すべてが良かったのだと思います。

札幌で共演させていただいている西谷雅史先生が言われていました。

「何かを全否定している記事や投稿は信じなくていい」

ぼくの尊敬するがん克服者の方々は、自分がそれで治したからといって、他人に押し付けることはありません。

治す道は人の数だけあります。

自分の治癒力でしか治せないと思います。

でもそれを応援するものはたくさんあります。

現代医療も素晴らしい、様々な民間療法も素晴らしい。時期、タイミング、自分の体調を見極めて、あふれる情報に左右されることなく、自分で決める。

自分がどうなりたいか、どう生きたいか、自分の人生としっかり向き合い、「覚悟」を持って選び組み合わせていけば、道は見えてくると思います。

最後にひでねぇのメッセージ。

「つい馬車馬になってがんばってしまう私、人のためにと身を削ってまでも心を尽くす私も否定せず認めてあげよう。そんな自分も大好きでいい。愛してあげよう。自分の一番の味方は自分なんだから。さんざん粗末にしてきた私の命も、向き合い方を変えたらまた輝き始めてくれました。『私の命はやっぱり凄いよ！』そのことを『がん』が教えてくれたのですね」