『メッセンジャー』42号より抜粋


「ポン」と言い換えても・・・


「がん」という響きが重いから、「ポン」と言い換えるといいよ、という方がいる。

ぼくはあまり好きではない。

講演でそう言われる方がいたけど、ぼくはひねくれているので、「そんなふうに言い換えても、現実は何も変わらないんだよ」と心の中で毒づいていた(笑)。
 
でも、がんの当事者で、そう言えてしまう人は、とても尊敬する。そうでない方にはあまり言われたくない言葉かな。ああ、ひねくれている(笑)。
 
そう、「ポン」と言い換えても所詮、対症的な方法。世の中には「がん」という言葉が氾濫しているのだ。
 
それよりも確かなのは、「がん」からネガティブなイメージを払しょくし、「がん」という言葉を聞いてもビクともしない心を作ること。
 

がんを治していく上での最初の壁は「がん=死」のイメージ、思い込み、洗脳。
 
がん患者を主人公にしたテレビドラマ、映画、小説では、最後に主人公が亡くなるストーリーが多い。少しずつ、「がん=死」のイメージが潜在意識に刷り込まれていってしまう。
 
ぼく自身も、がん告知のときは大きな絶望感に襲われた。「がん」という言葉におびえ、「がんばれ!」という言葉にさえ「がん」を連想し、育毛剤のCMの「最髪」という言葉にも胸を痛めた。
 

ぼくの治癒への道は、「がん=死」のイメージをぶっ壊していくことから始まった。

洗脳を解くには、新たな価値観をもって上書きをするしかないと、ある人が言っていた。

ぼくは、がんを治した人の本を読み漁り、がんを治した人に会いまくり、地道に、絶望を上回る希望を積み重ねていった。そして、少しずつ、少しずつ、「がん=死」という思い込みが、「がん=怖いものではない」という価値観に上書きされていったのだ。

今では相談をいただいたり、人前でお話させてもらったり、ものすごい数の「がん」という言葉を浴びているが、まったく動じない。潜在意識の中で、がんは「自分にとって必要だったメッセージ」と捉えられているから。
 
地味な積み重ねが大事。マラソンにまぐれはないけど、決して、努力を、積み重ねを裏切らないと言われる。

病気治しにも、まぐれと一発逆転はないけど、決して積み重ねを裏切らない。積み重ねることで、体も、心も、潜在意識も変わる。

「ポン」と明るく言うのもいいけど、どうせなら、

「がん」と言われても笑える自分を目指そう。

この地味な積み重ねの中で大事なことは「信じて疑わない」こと。昨日より少し体調が悪くても悲観しないこと。1年後、2年後、振り返って、今のほうが良いと思えれば上出来。
 
自分の中に疑いが出たら、それを上回る希望を探そう。本を開けば、ネットで検索すれば、出会いにいけば、必ず見つかる。ぜひ、出会いにきてほしい!
 
たくさんの希望に出会えることはもちろん、

一見いばらの道にはたくさんの楽しいことが待っていることに気づく。


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