アメリカ南部からこんにちは。Yukiです。

 

6年生(ミドルスクール生)を育てていますから、学校教育や子供の安全は親として、社会人の一人として関心が高いです。

 

今日書く内容は、実はこの数日かけて書こうかどうか悩みました。でも、アメリカ在住日本人として、経験した(している)事、感じた事を記録しておくことは意味があるのでは、と思い書いています。よかったらおつきあいください。

 

先日、ジョージア州の高校でこの学校の生徒である14歳の男子がAR-15スタイルの大量殺戮が可能な銃を学校に持ち込み、4名が亡くなり9名が負傷しました。

 

我が子の通う学区ではないのですが、私の勤務する会社の社員にはこの高校に数年前までその方の子供が通っていた人もいて、勤務中に第一報が入ってきてからオフィスは通常業務がかなり困難になりました。

 

皆、パソコンや携帯でニュース速報をチェックし、電話をかけて家族や知り合いの安否確認をしていたから。

 

あたりまえですが、事件が起きた最初の数時間は情報が交錯しました。

 

銃を持った生徒が複数名いて、同時に複数の高校を標的にしている。

犯人は2人は射殺されたが、1名はまだ逃げている。

近隣の複数の学校でロックダウンしている。

 

などです。

 

数時間後には「犯人は1名。銃撃された高校は1つ。犯人は逮捕された。」と分かりましたが。

 

我が上司も高校生の息子さんがいて、今回事件のあった高校からは少し離れた距離の学校に通っているのですが、一時ロックダウンとなりその後は授業を続けられる状況ではなくなったため、「子供を迎えに行く」と早退されました。

 

近くの学校が銃撃されて、みんながニュースにくぎ付けで授業にならなかった、という理由もありますが。今回の事件の被害者の一人の奥様も学校の先生で、この学校で教えていたから。

 

隣の部署のマネージャーもこの学区とは違う高校にお子さんがいますが、「長男の友人が学校で泣き出したの。亡くなった生徒の一人が従弟だと連絡が入ったから。」と。

 

我が子の中学校にも2名のリソースオフィサー(生徒が怖がるのを防ぐため、あえて警察とは呼ばずこう呼びます)が常駐していますし、学校のキャンパス内に隣接して警察犬訓練所があって、警官が行き来する環境が計画的に作られているのですが、この銃撃があった高校も2名のリソースオフィサーがいて、すぐ対応した、と報道にありました。

 

だからこそ被害は拡大しなかったのだと思いますが。4名死亡、9名負傷。それに加えてこの近隣地区の何人に影響が出たか、これは計り知れません。

 

というのも、この件以来、近隣の中学高校への銃撃予告が急増。コピーキャット(模倣犯)による悪質ないたずらがほとんど。

 

こちら↓のニュースでは今回の事件後48時間で30件以上の学校への脅迫行為により24名の10代の若者が逮捕と報道さています。

こういった脅迫があるたびに、学校は一時閉鎖、授業の中断などが入り。生徒のロッカー点検、警察犬と警察による捜査となり。落ちついて授業ができる環境とは程遠く。

 

この余波は、我が学区にも。

 

先週金曜には、近くのミドルスクール生がスクールバス内で「おれは銃をもっている」と言ったため、このバス運転手が警察に連絡。

 

のちに「そういったら面白いかと思って、冗談だった」と言ったらしいですが。一時は警察が出動し。

 

事件から2週間ほどたってもまだ落ち着きを取り戻せてはいません。

 

1つの学校での銃撃事件の余波が、これほどまでに多くの人の生活に影響を与えるのかと身をもって体験しています。

 

我が子は感情をあまりださないので、今回の事件について何も言いません。

 

でも、私が「学校が銃撃されたらどう行動するのか覚えている?」と聞いたら、「毎年学校で訓練しているから、知っている。ドアを閉め、電気を消し、教室奥へ移動。逃げるチャンスがあったら、逃げる。」と。

 

子供たちに、安心安全な環境で学習をしてほしい。そんな親として当然の願いが、一つの事件で粉々に破壊された。そう感じた数週間でした。

 

そして悲しいことに、これからもまだ続くでしょう。

 

殺傷能力の高い銃が、この国で規制されない限り。

 

こちら↓のブログで詳しく書かれていますので、よろしかったらご参考までに。

Yums-taさんリブログさせて頂きます。ありがとうございます。