東京芝居見物と日帰り観光・・・ | モバイルおやじ@curbのブログ

東京芝居見物と日帰り観光・・・

先日の金曜、年休をとり仕事を休んで東京に行ってきました。

 

はっきり言って私、東京は高いビルばかり建ち並んでいて人も多いので苦手。

 

よく「吉田類の酒場放浪記」を観ながら、”ああ、あんな居酒屋に行ってみたい”とか、”あそこの焼鳥が食べてみたい”とか思うんでが、あまり行くきにはならないんです。

 

でも今回は、カミさんが三宅裕司の芝居を観に行きたいって言うので、思い切ってネットからチケットを購入。

 

公演は新橋演舞場で午前11時半から、途中30分休憩をはさみ午後3時前なので、空いた時間を観光に充てようと言うわけです。

 

先日の予報では晴れになってたのに、何と朝から予想外の雨。

まあそのうち雨も上がるだろうと折り畳み傘を手に、朝7時半前の「のぞみ指定席」に乗って名古屋から東京駅へ。

 

まず行きたかったのは、築地の老舗中華そば店「若葉」さん。

ここでまず腹ごしらえをしましょう。

 

私は東京の鉄道や地下鉄路線などさっぱりわからないので、何となくGooglemapを観ながらまずJR新橋駅まで行ってからふらふら歩いてもいいかと考えていましたが、やっぱり何度も東京に遊びにいってるカミさんの方が知恵がある。

 

東京駅から東京メトロ丸ノ内線で銀座まで行き、そこから日比谷線に乗り換えて築地駅へ。

駅を下り地上に出てからは左に立派な築地本願寺を見て少し歩くと、築地四丁目交差点の左に築地場外市場の一角が見えました。

 

しかし、外人の観光客も多いが雨もかなり降ってきた。

軒を連ねた商店街のあちこちに海鮮丼や寿司店がたくさんあるし、食べ歩きのお店もたくさんありますが、みなさんこんな朝っぱらからよく海鮮丼なんか食べられるもんだと感心。

 

道路沿いの通りを少し行くと目指す「若葉」さんがありました。

食べログの写真を見るとお客さんが行列してたので心配してましたが、生憎のこの天気のせいか私の前に4人ほど注文してただけで余裕で食べられました。

一杯1,000円なので、お釣りのやり取りもなく非常に効率的。

ここは、店舗前のテーブルで立ち食いなので、目の前の厨房を眺めながら出来上がるのしばし待ちます。

老舗だけあり見た目の完成度は非常に高い。

 

醤油スープは極めてあっさりとした味わいで、極細ストレート麺と相性もぴったり。

最近の醤油ラーメンに慣れた人にはちょっと物足りなく感じられるかもしれないが、テーブルのコショウをふりかけていただけば、これこそ正統の中華そば。

 

熱いスープを啜りながら細麺をスルスルと頬張る感じは、かけ蕎麦にも通ずる趣がある。

大将が作るところを見てましたが、麺は一杯づつ茹でず、注文の入った分をまとめて大鍋に入れて茹で、それを丼ごとに目分量で分けていく方式です。これはこれで、麺に量に微妙な差があって面白い。

 

極細麺はすぐ茹るので、おそらくこのほうが何杯も一緒に作れるので効率的なんですね。それに、時間を惜しんですぐ食べたい市場で働く人のニーズにも合っているのでしょう。

 

ご馳走様でした。

 

これは、細い路地の中にあったお店で買ったぐい呑。

形と肌触りが気に入りました。

 

しかし何ともすごい雨。

商店街も軒や屋根があったりなかったりするので、もう足元も肩先もぐしょぐしょ。

 

ちょっと落ち着いて腰掛けるカフェ(名古屋では喫茶店)はないかと周辺を歩いて探した末、土砂降りのなかたどり着いたのが最初の交差点角のビル2階にあった星乃珈琲店。

ここでちょっとモーニングセットをいただきながらしばし休憩。

 

そう言えば、このビルのトイレは有料(100円)でした。

初めて日本で有料トイレがあると言うのを知りましたが、やはり、外人さんが多いからなんでしょうね。

でも、星乃珈琲店のお客さんは、レジにあるQRコードをスマホで撮影し、その画像をトイレ入口にある機械に当てて認識させることで電気錠が開錠できる仕組み。勉強になりました。

 

そろそろ公演の開場時間11時に間に合うよう、ここからも近い新橋演舞場に向かおうとビルの外に出たのはいいが、何と外は豪雨で風は強風・・ほとんど台風状態。

しばしビルの庇下で雨宿り。

しばらく待って雨の勢いが弱まったので首都高銀座料金所横の采女橋を渡って左にある新橋演舞場へ。

流石に人気の公演ですね。

私たちより年齢の高そうな方達が大勢入口前に列をなし入場を待ち並んでいました。

 

さて、今回のメインイベントの公演は「熱海五郎一座 新橋演舞場シリーズ第10回記念公演 スマイルフォーエバー〜ちょいワル淑女と愛の魔法〜」

内容はハリーポッターから着想を得てそれを喜劇に仕立てた感じですが、今回のゲスト出演は名古屋出身の松下由樹さん。それも役どころは東京都知事。ちょうど今の選挙戦も絡めてなかなか気の利いた脚本ですね。

 

同じくゲスト出演の伊東四朗さんは、ちょうど6月15日に87歳の誕生日を迎えたばかり。頑張って演技している姿に改めて喜劇役者の真髄を見た思い。

 

一座のメンバーも三宅裕司さん(73歳)をはじめ、渡辺正行さん(‎コント赤信号のリーダー・68歳)、ラサール石井さん(‎68歳)、小倉久寛さん(69歳)、春風亭昇太さん(64歳)などみな私世代の高齢者ですが、全員のチームワークも完璧で実に面白い。

お父さんの東八郎さんが伊東四朗さんと親しかったと言う東貴博さん(54歳)なんかはまだ若手になります。

 

舞台が始まった最初はそれほど笑えないのに後ろの席の人はゲラゲラ笑ってる。

東京の人は些細なことにも大笑いするんだなあ、と思っていたらだんだんこちらも雰囲気につられて笑いだし、舞台が進行するにつれもう笑いが止まらない。

アホらしいやら、馬鹿馬鹿しいやら、脱力感満載のお笑いを満喫できました。

 

そう言えば、"アラジンの魔法のランプの魔人"ならぬ”ソースポッドの魔人”を演じていた役者さん。

一応脇役なんだけど、存在感は抜群。

踊りも上手いし歌も上手い。

あれはいったい誰なんだと後で調べましたが多分このかたでしょう。

SEC(Super Eccentric Theater)の”おおたけ こういち”さん。

すごく良かったです!!!

 

今日の公演はカメラで撮影していて、今度DVDでも発売されるようですから、また記念に買いましょうか。

伊東四朗さんまだまだセリフ覚えはOKでしたが、やはり年齢的に動きがどうしても緩かったのが心配。

 

しかし、歌舞伎も催されるこの演舞場は流石に立派でしたね。

 

因みに「熱海五郎」って誰なんだ?と思いますが、これはもともと伊東四朗一座があり、それを引継ぐかたちで伊東→熱海、四朗→五郎ともじって「熱海五郎」になったんですね。

 

公演も終わり外に出たが、まだ雨は止まず・・。

まだ時間はあるので、次は歌舞伎座横のメトロ東銀座駅から上野駅まで行き、上野駅の西に広がる広大な上野恩賜公園の中を歩き、上野動物園も通り越し一番奥にある東京国立博物館に。

 

こちらは70歳以上は入場料1,000円も無料になるので、もう少し長生きしましょう。

 

こちらも初めて訪れましたが、立派ですね建物も収蔵展示物も。

 

広い敷地内には中央の「本館」のほか、右手に「東洋館」、左手に「表慶館」、奥に「平成館」など立派な建物が点在していて、とても短時間で観て回れるものではないですね。

 

 

残念ですが、今回は「東洋館」と「本館」だけで終了。

 

本館内の一角に展示されていた高円宮の根付けコレクションは素晴らしかったな。

意外に外人さんが多かったけど、日本の文化に興味を惹かれるのでしょうね。

日本人の私たちが当たり前に接していたものものも、あらためて眺めて見るとその素晴らしさを再認識させられるものがいかに多いことか。

 

日本の文化のもとになる中国のものも多く展示されていましたが、改めて感じたのは日本人が創りあげたその独特の繊細さでしょう。

 

また今度来る時は「上野恩賜公園」内だけでゆっくり一日楽しむようにしたいと思います。

 

この後は、以前何かのTV番組で観たことのあるお店「手児奈せんべい店」へ行ってお土産を買うことにしました。

 

公園北の端を出てJR鶯谷駅を過ぎ、そこからちょっと根岸方面に歩いたところ、変則交差点の角に見た目にも懐かしい雰囲気の「手児奈せんべい店」さんを見つけました。

店頭のケースのあられは、堅焼きがメインです。

まあ名古屋で言えば「みの甕あられ」さんのようなあられ。

せっかく来たんだからと、いくつか購入。

おかみさんも気さくな方で、私が名古屋から来たと話したら、雨が降ってるからと袋にビニールをかけてくれる優しさには感激。

 

これ食べてねと「みそせんべい」も一枚いただきました。

これは帰ってからいただきましたが、おせんべいに絡めたみその味わいもしっとりしていて、堅焼きせんべいの噛みごたえとベストマッチ。

 

また是非寄ってみたいお店ですね。

 

さて5時も過ぎたので、そろそろ帰り仕度をする前に何処かで軽くいっぱい飲もうかと鶯谷駅近くを歩いてみたところ、パチンコ屋の裏通りに雰囲気の良さそうな「鳥椿 鶯谷朝顔通り店」を見つけましたが、中を覗くとすでにお客さんがいっぱい。

一応2名空いてるか尋ねましたが予約で一杯と言われ断念。

確かに金曜の夕方なので、仕事終わり?のサラリーマンが多いわけです。

 

今から飲んでまた新幹線で帰ると言うのもちょっと億劫なので、残念ながら今回東京飲みは諦め、ここからぶらぶら散策がてら上野駅まで歩きましたが、地図で見るとすぐそこにあるのに、いざ歩くとなるとこれが結構距離があるんですね。

 

ようやく雨は何とか止んできましたが、結構蒸し暑い。

 

東京駅に着き、駅構内で軽くいっぱいも考えましたが、やっぱりどの飲食店もほぼ満席。

ちょっとお土産を買い、駅弁を3つ買って帰りましょう。

帰りは7時過ぎの「のぞみ自由席」に乗って21時には帰宅。

 

雨に濡れたり汗をかいたりしたので、何だか体もベタベタ。

シャワーを浴びてさっぱりした後は、駅弁をつまみに家飲み。

とりわけ「東京名物 深川めし」は一番美味しかったなぁ。

 

翌日、G-SHOCKのデータをスマホで確認したら、LIFE LOGは20,886歩、2,471kcal。

さすがに東京は広い、よく歩いたもんです。

 

これから東京に行くときは、欲張ってあちこち点で移動せず、面の観光を心がけることにしましょう。

 

それともう一つ、カミさんと東に行くときは雨を覚悟しないといけません、何せ最強雨女ですからね・・・。