土屋賢二著「哲学者はかく笑えり」・・・ | モバイルおやじ@curbのブログ

土屋賢二著「哲学者はかく笑えり」・・・

土屋賢二著「哲学者はかく笑えり」

2001年12月15日 第1刷発行

講談社文庫

 

 

〈目次〉

吾輩は哲学デアル

 

第一章 吾輩は哲学デアル

第二章 所有の概念

第三章 健康法の原理

第四章 働く女性の意識調査

第五章 男とは何か

第六章 スポーツは有害である

第七章 言い訳の形而上学

第八章 成熟の苦しみ

第九章 会議は暴れる

第十章 わたしが出所した日

第十一章 効率的な無駄の作り方

第十二章 卒業はいかにしてなされるか

 

【付録】滞英往復書簡録

 

あとがき

文庫版あとがき

文庫化記念作品 いしいひさいち

 

 

土屋さんのことは、昔週刊誌に載っていた連続コラムを読んで知っていましたが、著作を購入するのは初めて。

 

以前読んだ"いしいひさいち"さんの本繋がりで、ちょっとまえに古本を購入し、最近暇な時に読んでいましたが、ようやく読み終わりました。

 

そうですか、すでに土屋さんも78歳になるんですね。

 

お茶の水女子大で実際に彼の講義を聴いたことがないので何とも言えませんが、著作内容を見る限り、あれで教授を勤め上げ名誉教授の称号を得ているというのは、確かに凄い!!

 

と言うより、ずっと雇い続けた大学が偉い!!

 

てなわけで、内容は飛び抜けてくだらないのですが、くだらないところに徹底しているところがある意味素晴らしい。

 

普通の神経の持ち主なら、書いたあとは自己嫌悪に陥って閉じこもってしまうか、カミさんに張りたおされるか、恥ずかしくて外を歩けないのではと思うのですが。

 

終わりにある往復書簡録を読んで感じたのは、おかしな人の友人にはやはりおかしな人が多い、という事実。

 

でも見方を変えて考えてみると、これでちゃんと人生を真っ当に生き抜いてきたのだから、ある意味人生の達人なのかもしれないですね。

 

一方の味方をすると、まさにスーパー穀潰し的な生き方とも言える。

 

はっきり言って私もかなりくだらない人間だと自覚していますが、もし土屋さんくらいくだらなかったら、ただでさえ少ない友達を全員失っていたことでしょう。

 

私の人生論からすると、まあ世の中、まともな人が半分で、おかしな人が半分だと思っているのですが、冷静になって判断すれば、土屋さんがおかしな人で、私はまともな人ということになりますね。

 

しかし、馬鹿馬鹿しさが飛び抜けているところが愉快だったわ・・・。