こんにちは。

卵巣がん(明細胞1-c)破裂の緊急手術から
3年が過ぎ、ちょうど3年前の明日が
4クール目です。
この頃はなんとなく
自分のしんどさや回復具合、
やり過ごしかたがわかってきた頃です。

初めは、初めてのことばかりで
『この症状が危険なのか大丈夫なのか』
ということがわからず
それが一番不安を増長していたように
思います。
抗がん剤が辛いのはわかっていた。
だから辛いのだろうけど、
この辛さが良くなっていく辛さなら
まだ我慢できるけど、
こんなに痛くて辛いのに
良くなってなかったらどうしよう、
それが一番怖かったように思います。

でも
回を重ねていくうちに、
辛いのは辛いけど
『このチクチク感はいつも出るやつだな』
『この痛さだるさはもうすぐ治まってくる
から今日から動いても大丈夫』
『舌が白くなってきたら
感染注意の時期だな』など
自分なりのサイクルがわかってきて
大分、安定してきました。

例えばチクチクする感じも、
『今抗がん剤が悪い細胞と闘っている
と思うようにして、
だから水分を多めにとって
早くおしっこにして流そう
など、前向きに考えられるように
なっていきました。

でも
身体のしんどさと気持ちというのは
密接に関係していて、
一番しんどいときは1日、長くても2日で
回復していくことがわかっていても
一番しんどい時には気持ちが落ちこんで
『なんでこんなことに
なってしまったんだろう』
『何が悪かったんだろう』
『生き方が良くなかったのかな…』
など考えてしまっていました。

そんな時はなるべく
嫌な思いをするものは
見ないようにして
(医療系のドラマ、冠婚葬祭のCMなど)
自分が楽しめるもの…ひたすら
ビデオ(コマーシャル飛ばせる)を
見て、しんどい時期を過ごしていた
気がします。

脱毛やしびれや力の入りにくい感じなど
日常の中で感じる
抗がん剤の副作用からの
気持ちの落ち込みもあって、
それはまたそれで、
気持ちの上がり下がりの繰り返し
だったのですが…ぐすん

私にとっては
抗がん剤の数ヵ月から
脱ウィッグまでの時期を
乗り越えるにあたり、
《気持ちをどう保つか》
というのがすごく大切だった気がします。

まず、
【悪く考えたり思ってしまっても
仕方ない。当たり前。】
思うようにしました。
だって…がんですよ?ぐすん
世の中2人に1人ががんに罹る時代、
と言われても
今まで身近にはいなかったり、
いたとしても親世代だったり…
まさか自分が罹るとは思っても
いなかった。
こんなにも自分のこととして【生死】を
感じることになるなんて、
看護師として患者さんの生死を身近に
目の当たりにしてきた私にも
自分のこととして受け入れるのは
難しいことでした。

だから、仕方ない。
だってなってしまったんだもん。
不安になるなという方が無理。
悪く考えるなという方が無理。
これからもきっと考えてしまう。
本当に自分の生死を考えたとき、
残される人のことを考えたり
整えようと具体的に考えてしまうのも
当たり前のこと。

【でも…一応考えるだけ!
気持ちが落ち込んだときに
例えもう無理と思っても、
ネガティブなこと考えてしまっても
それは私の本心ではない!
ちょっと弱音吐いただけ。
取り消しー!と思えばネガティブな
発言は全部なかったこと!】
ということでお願いします、と、
神様(私の守り神のぬいぐるみと、
昔飼っていたペットの写真ピンクハート)に
お願いしていました。

だからそれからは
『もういや…』
『なんでこんなことに…』
『もし治療に効果がなかったら…』
『もし再発したら…』
と考えてしまっても、
『今のなし!』と言うことで
チャラになったことにしていますびっくりマーク

気持ちの乗り越え方は
それぞれにあると思いますが
私は
『悪いことを考えてしまったとしても、
それは本当には起こらない』
思うことで(“今のなしの儀式ニコニコ)
気持ちが落ち込みすぎないように
なんとか保っている感じです。

治療中はとてもしんどかったけど、
6クール終わったら終わったで、
もうパトロール隊の援助はないんだ…
今度からは自分の力だけで
自分の身体を守っていかなくては
いけないんだ…できるかな…なんて
思ったりもして、人間(私)なんて
なかなかに、自分勝手なものですニコニコ💧
(生活の中で続けていることも
近々書こうと思っています。)

治療が終わってから今でも、
お腹が痛かったり、
背中が痛かったり…
この病気になっていなかったら
気にしなかったであろう痛みや変化にも
(なんの痛み?)(もしかして再発?)
など不安になります。

それもまた、
採血やCT、内診をクリアしてきて
(ああ、あの痛みは大丈夫なんだ)という
実績を繰り返してきたことにより、
少しずつ安心を得ているように
思います。
そしてこれは、この病気に
なった以上続いていくことでもある。

考えないようにしようと思っても
どこかにはあって。でも
年月を重ねるごとに少しずつ薄まって、
病気のことを思い出さない日が増え
笑ったり怒ったり
当たり前の毎日を過ごすことで
気づいたら何十年も経っていたら
こんなに幸せなことはないなと
思っています。