<15日目>

天気は快晴。

友達家族とキャンプにゆくため、早朝に起床。

明け方、偏頭痛で目が覚め、スマトリプタンを久々に飲んだ。

すると、なぜか起きるとほとんどティニトゥスが消えていた。

集中しないとわからないレベルまで弱くなっている。

???

ひょっとしてスマトリプタンがティニトゥスになんらかの効果を及ぼしたのだろうか?

スマトリプタンは膨張した脳の血管を縮小させる効果がある。

膨張(興奮)→縮小(鎮静)という作用がティニトゥスに良い効果を及ぼしても不思議ではないのかも?

頭痛は完全になくならず、昼前に再びスマトリプタンを服用。

さらに午後バファリンも追加で服用した。

夕方ごろにようやく頭痛から解放された。

結局この日は一日中ティニトゥスは消えたままだった。

 

<16日目>

この日も天気は快晴。

前日の疲れで、とてもぐっすりと眠れた。

ティニトゥスはまだ消えている。

ひょっとして、俺は治ってしまったのだろうか?

いや、そんな事はない。

耳を澄ますと、小さな高音が遠くで鳴っているのが聞こえる。

ティニトゥスはちょっとだけ留守にしているだけだ。

やつは戻ってくる。必ず。

クライミングしたり、焚火をしたり、家族と楽しい時間をすごせた。

ティニトゥスもなく、自然のなかで思い切りカラダを動かせる幸せを味わえて感謝。

 

ただ一つ気になる事があった。

友達と一緒にしゃべっていて、音量がある一定レベルを超えたとき、

自分の左耳でBuzz音(セロファン越しに声を発したような音)が聞こえる事があった。

自分の左耳がなんらかの難聴になりつつあるのかもしれない、と感じた。

次回お医者さんに行った際は、聞いてみよう。

今以上に耳のトラブルは抱えたくない。

必死で耳を守る必要がある。

 

<17日目>

一日中、天気は快晴。

明け方目を覚ますすと、ティニトゥスが戻ってきていた。

特に何も感じない。ああ、やはり、という感じか。

睡眠はしっかりとれて、朝から元気。

一日中いろんなアクティビティをしている間は、あまりティニトゥスも気にならない。

果たしてキャンプを楽しめるのか心配だったけど、杞憂だったようだ。

 

よかった。本当によかった。

 

発症して最初の数日間は、

こういう喜びを一生味わえないのではないかと真剣に思っていた。

それどころか、死ぬことを考えていた。

 

それから2週間で再び希望を見出せるとは、考えてもみなかった。

 

運転中にときたま、ティニトゥスが大きくなるのを感じたが、

ストレスを強く感じるレベルではなかった。

 

へとへとになって家に到着。

 

今夜は眠れそうだ。